2022 Fiscal Year Research-status Report
里親制度による里子の自立実態に関する実証的研究:元里親子の生活実態と関係把握から
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21K02042
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Research Institution | Sapporo Otani Junior College |
Principal Investigator |
今西 良輔 札幌大谷大学短期大学部, その他部局等, 准教授 (60746478)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 里子 / 社会的養護 / 自立支援 / 里親制度 / 措置解除後 |
Outline of Annual Research Achievements |
社会的養護の子どもに対する代替養育は、今後の家庭養護の推奨により里親による自立支援も求められることになり、現在の里親家庭の実態を把握をすることから検討が必要である。そこから里親制度自体のあり方をこれからの子どもや社会情勢を踏まえ再検討する必要があるのか、必要な支援策の拡充が必要なのか検討することを目的としている。 昨年度は、令和2年度子ども・子育て支援推進調査研究事業児童養護施設等への入所措置や里親委託等が解除された者の実態把握に関する全国調査結果を参考にし、児童相談所、里親会へのヒアリングを通してアンケート票、インタビュー調査項目を検討した。調査票作成し、児童相談所を通して里親家庭へ調査票を配布し、調査を実施した。アンケート集計とインタビュー調査の逐語録作成を進めている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
コロナの影響により、アンケート調査とインタビュー調査の受入のタイミングが遅れてしまった。インタビュー調査においては、協力者が得られにくく厳しい状況のため、協力依頼を継続的に実施している。
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Strategy for Future Research Activity |
里親アンケート調査については、終了したため、集計と分析を実施する。元里子へのインタビューについては、対象となる人数を継続的に募集しながら、すでに得られた調査データのテープ起こしを進める。その後、質的データの分析を実施する予定である。期間としては、夏頃までを目処を分析と検討の予定と考えている。
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Causes of Carryover |
コロナによってインタビュー調査とアンケート調査の進捗が遅れてしまった。そのため、使用予定がずれ込んでいる。ただ、年度末に実施することができたため、次年度当初からテープ起こし作業費用やアンケートにかかる分析費用などを支出する予定となっている。テープ起こし作業が急に増えたため、作業効率を上げるための環境整備なども支出する予定で考えている。
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