2021 Fiscal Year Research-status Report
若年女性の月経前症候群に影響を及ぼす食事因子に関する研究
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21K02119
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Research Institution | Nakamura Gakuen College |
Principal Investigator |
森口 里利子 (古賀里利子) 中村学園大学, 栄養科学部, 准教授 (30322605)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 月経前症候群 / MDQ / 食事因子 / 炭水化物 / 若年女性 |
Outline of Annual Research Achievements |
本申請課題は、若年女性を対象に月経前症候群(PMS)に影響を及ぼす食事因子を探索することを目的とし、即時的な月経に伴う愁訴の調査(MDQ調査)によるPMS症状を評価し、栄養素等摂取量、食品群別摂取量、食習慣等との関連を検討するものである。 令和3年度は、令和4年3月末からの調査開始に向けて、MDQ調査および生活習慣(月経に関する項目含む)調査等の調査フォーム作成、基礎体温計等の準備を行った。本学栄養科学部に在籍する月経を有する健常な女子学生200例を登録目標とし、研究参加者への協力依頼のための説明会を令和3年12月に当初は対面にて実施する予定であったが、コロナウイルス感染症感染拡大防止措置として学内への入構制限が行われた影響により、WEBによる説明会とし、参加登録期間を令和4年1月~3月の予定から、期限を4月の中旬までさらに延長し、最終的に67例の登録となった。このため、令和4年度はこの67例を対象に、当初の予定から約1か月ほど遅れて、月経周期把握のための基礎体温測定を開始している状況である。今後、MDQ調査、生活習慣調査、自記式食事歴法質問票の調査を実施予定である。 一方、本研究の対象者の身体計測値、血液生化学検査値等のデータの提供を受けることとしていた、本学栄養系学生全員を対象に毎年3月末に本学健康増進センターが行う健康調査「ヘルスチェック」は、令和4年3月末と一部は4月上旬に実施された。今後、調査された身体計測値、血液生化学検査値データの提供を受け、データ整備を行う予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
令和3年度の計画は、(1)各種調査フォームの作成、基礎体温計の準備、(2)令和3年12月頃に対象者募集の対面の説明会実施と令和4年1月~3月同意書提出による参加登録、(3)同意を得た対象者で令和4年3月末より調査開始の予定であった。 実施状況について、(1)は予定通り実施した。(2)に関しては、対象者の条件を本学在籍の学生としていたため、コロナウイルス感染症感染拡大防止措置として学内への入構制限が行われた影響により、WEBによる説明会へ変更、質問等はメール、チャットにて対応したが、紙媒体での同意書提出に支障をきたし、同意書提出状況は3月末時点で少数であったため、参加登録期間を入構制限が緩和された4月の中旬までさらに延長せざるを得なかった。(3)は(2)の参加登録期間を延長したため、約1か月遅れて調査を開始している状況である。 また、目標症例数については、当初の予定より不足したため、次年度引き続き同じ手続きで再度対象者募集を行い、症例数を追加し調査実施を行う予定である。
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Strategy for Future Research Activity |
令和4年度は、上記の理由から67例を対象に1か月遅らせて、4月末~7月頃までの月経周期3周期分の基礎体温測定の実施、2周期目と3周期目(およそ6月および7月頃)のMDQ調査の実施、各周期における生活習慣調査、6月に自記式食事歴法質問票の調査を実施する予定である。 また、症例数を目標数に可能な限り近づけるため、令和3年度と同様に今回の対象者を除いた女子学生を対象に説明会を実施し、令和5年度1月~4月中旬までを症例登録期間として予定している。また、同意が得られた対象者の令和5年3月末実施の健康調査「ヘルスチェック」の身体計測値、血液検査値のデータ提供を受ける予定である。 令和5年度は当初、令和4年度で完了した調査結果のデータ解析および研究発表、としていたが、令和4年度末の追加募集により決定した対象者について、令和4年度と同じ計画で調査を行うことへ変更する。 ただし、新型コロナウイルス感染症流行の状況により、延期等を行う可能性も含め、最適な調査実施ができるよう検討していく。
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Causes of Carryover |
次年度使用額が生じた理由は、令和3年度3月末に調査開始予定の時期を、前述の理由から1か月遅らせたことにより、自記式食事歴法質問票、ファイリングキャビネット、事務用品の必要となる時期も年度を跨いで遅れ、未購入であったためである。そのため、次年度にこれらの購入に使用する。
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Research Products
(6 results)