2023 Fiscal Year Research-status Report
多様性社会における協働型ガバナンスを土台とした自律的学校経営システムに関する研究
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21K02259
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Research Institution | Tokyo Gakugei University |
Principal Investigator |
福本 みちよ 東京学芸大学, 教育学研究科, 教授 (40387410)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2025-03-31
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Keywords | 協働型ガバナンス / 学校支援システム / ニュージーランド |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、ニュージーランドの教育行政システムが多様な組織による多元的複合的構造を有し、それが分野横断的に多角的な協業(コラボレーション)を生み出している点に着目し、協働型ガバナンスによる教育行政システムが、直接各学校のガバナンスに作用し得る学校支援システムを通して、多様性社会における自律的学校経営システムにどのような効果性をもたらすことが可能なのかを検証することを目的とするものである。 2023年度は、第一に理論研究として学校支援システム改革に関する資料収集・整理及び分析を行った。その結果は、2024年3月に取得した博士学位の申請論文の一部に反映させた。 第二に、調査研究として教育行政分野における中央機関と地方機関間のネットワーク、及び教育行政機関と民間機関間のネットワークという観点から、Education Review Officeを中心とした現地調査を行った。 第三に、学校支援システムに関する実態調査として継続実施している、クロスセクターによる学校支援プログラムの提供を行っているSpringboard Trustへのインタビュー調査を行った。また、Core Education(全国的学校支援機関)主催の、全国から教員が参集する教員研修イベント(uLearn23)にも参加した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
概ね、申請書に記載した「研究実施計画」に沿って研究を進めているが、2023年度は10月に総選挙が予定され、その結果次第で教育政策の方向性が大きく転換することが予測されていたため、各機関へのインタビュー調査のタイミングが難しく、予定通りの実施が困難な状況があった。
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Strategy for Future Research Activity |
研究実施計画に従い、2024年度は本研究の最終年度としてこれまでの研究成果をまとめる。
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Causes of Carryover |
2023年度に現地調査を2回予定していたが、調査先の都合により1回しか実施できなかった。そのため、2024年は現地調査を1回から2回に変更し、政権交代後の教育政策の方向性の転換による影響も含めたインタビュー調査を実施する予定である。
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