2022 Fiscal Year Research-status Report
A Study of Psychological and Neuroendocrinology Effects of Infant-Contact Experience on College Students
Project/Area Number |
21K02364
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Research Institution | University of Human Arts and Sciences |
Principal Investigator |
浜園 環 人間総合科学大学, 保健医療学部, 教授 (60342226)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
中村 真弓 人間総合科学大学, 保健医療学部, 准教授 (20623549) [Withdrawn]
鈴木 祐子 人間総合科学大学, 保健医療学部, 講師(移行) (60611697)
小宮山 春美 人間総合科学大学, 保健医療学部, 助教 (70867093)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 大学生 / 乳児 / 触れ合い / 対児感情 / 唾液コルチゾール濃度 / 唾液オキシトシン濃度 |
Outline of Annual Research Achievements |
1)対象者:育児経験の無い未婚の医療系大学生男女30名(男性5名・女性25名)である。リクルートして集まった、適格条件を満たす52名に対して、36名から研究参加の同意を得た。このうち、18名ずつを乳児抱っこ群と人形抱っこ群にランダムに割り付けた。脱落者が乳児抱っこ群5名、人形抱っこ群1名となったため、分析対象者は乳児抱っこ群13名、人形抱っこ群が17名であった。両群の属性について検定したが有意差は無かった。 2)データ分析結果:それぞれのデータを抱っこの種類(2水準:乳児or人形)と抱っこ回数(4水準:乳児前後or人形前後)によって差、あるいは前後の変化割合(唾液中オキシトシン濃度)に差があるかを2要因の分散分析で検討した結果、以下となった。(1)唾液中コルチゾール濃度は、抱っこの種類で主効果があり、乳児より人形の方が高い。また、抱っこ回数の主効果があり、得点順序は乳児1回目後<乳児1回目前<乳児2回目後<乳児2回目前<人形1回目後<人形2回目後<人形1回目前<人形2回目前であり、交互作用は無い。(2) 唾液中オキシトシン濃度は、抱っこの種類、抱っこ回数での差は無く、交互作用も無い。(3)対児感情評定尺度のうち、接近感情得点は交互作用があり、抱っこ回数で主効果がある傾向で、得点順序は人形1回目前<人形2回目前<乳児1回目前<人形2回目後<人形1回目後<乳児1回目後<乳児2回目前<乳児2回目後であった。一方、回避感情得点は、交互作用が無く、抱っこ回数で主効果があり、得点順序は乳児1回目後<乳児1回目前<乳児2回目後<乳児2回目前<人形1回目後<人形1回目前<人形2回目前<人形2回目後であった。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
乳児と大学生が直接接触する研究方法であることから、COVID-19感染拡大により、当初の実験実施より遅れたため。
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Strategy for Future Research Activity |
全体の分析結果で変化の無かった唾液中オキシトシン濃度について、抱っこ後に上昇した実験群中6名、対照群中6名の詳細な分析を行う。具体的には、接近感情得点・唾液中コルチゾール濃度との相関分析および実験前に収集した実験群の属性「実験時の乳児とのアイコンタクトの有無」「乳幼児との接触体験の頻度」との関連を検討する。
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Causes of Carryover |
今回、当初の仮説通りとならずに、全体分析で唾液中オキシトシン濃度は変化しなかった。 そこで、抱っこ後に上昇した実験(乳児抱っこ)群中6名、対照(人形抱っこ)群中6名について詳細に検討する必要性が生じ、分析に必要な物品を購入するためである。 また、分析結果を検討する際に、生データを共有しつつ研究分担者と対面で会議する必要が生じたため。
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