2021 Fiscal Year Research-status Report
義務教育段階の系統的な学習を志向した技術科におけるAIリテラシー教育の実践研究
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21K02438
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Research Institution | Yamaguchi University |
Principal Investigator |
堤 健人 山口大学, 教育学部, 講師 (30880140)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 中学校 / 技術科 / 情報 / AI |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は,Society 5.0の実現を牽引する素養を持った人材の育成に関する知見を得るために,自らの意思でAIの恩恵を享受・活用を可能とするAIリテラシーの習得に関する中学校技術科の題材開発を目的としている。 題材の開発に向け,文部科学省の「プログラミング教育実践事例集」や,内閣府が公開しているAI戦略等の資料を分析した。また,日本教育工学会や日本産業技術教育学会など,本研究と関係する学会の資料も調査した。さらに,シンガポールのAI人材開発プログラムのAI for Kids等を参考に海外の実態も含め広く情報を集めた。 開発する題材は,中学校技術科の情報に関する技術に対応したネットワークを利用した双方向性のあるコンテンツに関するプログラミングによる問題の解決を中核に据える。主な教材には,GIGAスクール構想の端末を活用でき操作性に優れていることから,Google社のTeachable MachineとStretch3(MITメディアラボで開発されたScratch3をカスタマイズしたもの)を採用する方針で進めている。 今年度は,指導計画や教材を試作し,協力校で授業実践を試行した。また,教育委員会と連携して研修会を設定し,試作した指導計画や教材を体験していただく機会を設けた。協力校での実践や研修会に参加した技術科教員の意見を集約・分析し,指導計画や教材に加え,詳細な授業構成や発問,評価方法についても検討を行った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
収集した情報に基づき大まかに題材が構想できており,協力校における授業の試行を通した教材や指導計画の検討ができているため。
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Strategy for Future Research Activity |
次年度は,初年度に試行・検討した題材について修正・改良を進めるとともに,複数の協力校で授業実践を行い詳細な分析を進める。また,提案題材を改良する資料として,国内外の義務教育段階におけるAIに関する教育実践について調査し情報を収集する。
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Causes of Carryover |
参加予定であった学会がオンライン開催となったり,コロナ禍で授業実践者との連携をオンラインで行ったため差額が生じた。この残額は他学会等への旅費や教材作成等の謝金等に使用したいと考えている。
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Research Products
(1 results)