2022 Fiscal Year Research-status Report
学校経営の視点から捉えた健康相談・保健指導に関する研究
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21K02504
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Research Institution | Nagoya University of Arts and Sciences |
Principal Investigator |
井澤 昌子 名古屋学芸大学, ヒューマンケア学部, 准教授 (80352996)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
下村 淳子 愛知学院大学, 心身科学部, 教授 (60512647)
大川 尚子 京都女子大学, 発達教育学部, 教授 (70369685)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 健康相談 / 保健指導 / 学校経営 / 養護教諭 / 学校長 |
Outline of Annual Research Achievements |
2022年4月~8月にかけて、「学校における健康相談の課題」に関する文献調査を実施した。医中誌Web版・J-STAGE等のデータベースを利用して「健康相談」「養護教諭」「学校長」のキーワードを基に文献検索を実施し、文献リストの中から表題やキーワードに「健康相談」が含まれる65本の論文を入手した。入手した文献から32本の関連論文を選定し、健康相談の現状や課題等に関して分析を行った。具体的には「組織体制」「養護教諭の役割」「今後の課題・展望」の3つの視点から、関連のある記述を抽出し、一覧化した上で、比較・検討した。その結果、①連携・情報共有を促す支援体制の整備、②ニーズに対応した研修体制の整備、③ICTを活用した支援システムの構築の3点について示唆を得た。結果は、名古屋学芸大学ヒューマンケア学部紀要第16号に発表した。 2022年8月以降は、文献調査で得た結果を参考にして、面接調査の質問項目を考案し、2022年8月から9月にかけて、学校長経験者2名へのプレ面接調査を実施し、面接調査内容を再検討した。その後、2023年1月~3月にかけて、7名へ学校長経験者に対し、対面及びオンラインにて、半構造化面接を実施した。学校における健康相談の現状、情報共有の方法、人員の配置・研修の実施等について、有用な示唆を得ることができた。結果は、2023年度にも2名~3名程度の追加調査を実施した後に、名古屋学芸大学ヒューマンケア学部紀要第17号等に発表する予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
文献調査については結果をまとめ発表することができたが、面接調査については対面とオンライン調査(Zoom)を併用としたため、対象全てを終了することができず、一部を2023年度に延期して実施する予定である。
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Strategy for Future Research Activity |
2023年度は、文献調査・面接調査の結果を基に、学校長を対象とした郵送調査を実施する予定である。 面接調査は対象地域が限られたため、郵送調査では全国規模の調査を実施したい。これまでに行った文献調査・面接調査の結果から、人員の適正配置や研修等の課題がつかめたため、学校規模等にも考慮した調査を実施し、健康相談の課題を追究していきたい。
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Causes of Carryover |
研究計画がやや遅れているため、2022年度に予定していた郵送調査を2023年度に実施する予定であり、2023年度予算は、郵送費・人件費等に使用する予定である。
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