2021 Fiscal Year Research-status Report
家庭科における小中一貫シティズンシップ教育カリキュラムの開発・実践
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21K02592
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Research Institution | Hokkaido University of Education |
Principal Investigator |
土岐 圭佑 北海道教育大学, 教育学部, 准教授 (60759041)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 家庭科 / 小中一貫 / シティズンシップ |
Outline of Annual Research Achievements |
研究代表者が試案として発表した2つの論文(①土岐圭佑.小学校家庭科におけるシティズンシップ教育のカリキュラム試案,日本家政学会誌.2017,Vol.68,122-138 ②土岐圭佑.中学校技術・家庭科家庭分野におけるシティズンシップ教育のカリキュラム試案.日本家政学会誌,2017,Vol.68,533-546)と購入した文献をもとに,実践校である北海道教育大学附属釧路義務教育学校の校長や教諭と具体的な授業計画の検討を重ねた。その際,実践校の教育方針や教育計画,児童・生徒の実態,積み上げてきた教育実践を尊重した上で,より効果的な授業実践となるように意見交換を行った。 このような過程を経て,2022年2月に,小学校5年生の「暖かく快適に過ごす住まい方」という題材で3時間分の授業実践を行った。授業の分析は,授業の様子をビデオで撮影したデータ,児童が授業を通して快適に学校生活を送るための考え等をロイロノートにまとめたデータを対象に行った。この授業実践は,一般社団法人日本家政学会第75回大会での発表を通して参加者から講評をいただくとともに,論文としてまとめ,北海道教育大学紀要(教育臨床研究編)第74巻第1号での公表を予定している。 来年度は,今年度の成果と課題を踏まえ,小学6年生での実践を予定している。今年度と同様に,実践校との意見交換を積み重ねることを重視し,より効果的な教育実践となるように授業計画を構想し実践する。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
研究1年目の計画は,文献や論文に基づき具体的な授業計画を検討し,授業実践することであった。この計画は予定通り達成できた。
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Strategy for Future Research Activity |
来年度も今年度と同様に実践校との意見交換を通して授業を計画し実践する。それとともに,学会での発表や論文の公表を通して,この実践の成果を広く発信していく計画である。
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Causes of Carryover |
計画では,物品費として文献購入費を計上していたが,研究代表者の勤務校に所蔵される文献が増えてきたため予定より少ない支出となった。また,授業準備費も計上していたが,コロナ禍の中で普及したICT機器の使用等によりその必要がなくなった。人件費・謝金についても実践校に確認の上その必要がないという判断になった。 以上の理由から次年度使用額が生じた。次年度分については予定されていた内容で適切に使用するとともに,最新の研究動向をとらえるための文献購入にあてることも考えている。
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