2021 Fiscal Year Research-status Report
国境を越えた「仮想反転授業」による留学前教育に関する実証研究
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21K02642
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Research Institution | Kansai University of International Studies |
Principal Investigator |
陳 那森 関西国際大学, 経営学部, 教授 (50249512)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
山下 泰生 関西国際大学, 経営学部, 教授 (80230431)
中嶌 康二 関西国際大学, 社会学部, 准教授 (10565823)
佐藤 広志 関西国際大学, 経営学部, 教授 (50253125)
小川 勤 静岡福祉大学, 子ども学部, 教授 (60448272)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 留学前教育 / 入学前教育 / 国境を超えた / 仮想反転授業 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、①留学を希望する国外の大学生を対象とした調査研究(2021年度)、②日本における大学入学前教育の効果測定(2021年度前半~2022年度前半)、③「仮想反転授業」による留学前教育の試行と効果検証(2022年度後半~2023年度)の三つのパーツにより構成されているが、世界的な新型コロナウイルス感染症拡大の影響を受けたことにより、第1パートの海外調査が実施できていない。質問内容については検討が進められており、今後も当分の間に海外渡航ができない場合は、オンラインでの実施も視野に入れて検討中である。 第2パートについては、進めることができ、一定の成果が得られた。これまでに、日本における入学前教育について、株式会社ベネッセコーポレーション大学・社会人事業開発部事業企画推進4課の芝谷氏と同グループ入学前教育担当で進研アドの増田氏らと3回にわたり情報交換の機会を持った。それらも踏まえ、研究分担者の佐藤と小川、研究代表者の陳の3人が中心となって、日本における入学前教育について、調査研究を行い、その成果を「日本の大学における入学前教育 ~編入留学生の留学前教育への示唆~」と「入学前教育の成果と課題 -S大学における入学前教育の事例をもとに-」と題し、関西国際大学教育総合研究所研究叢書第15号(2022年3月発行)に掲載した。 また、2021年3月に、研究協力者であり、また本研究における高等教育における共通「学習システム」概念図の提案者でもある窪田氏による講演会を開催し、研究分担者間で研究課題の共有と今後の進め方等について確認した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
本研究は、①留学を希望する国外の大学生を対象とした調査研究(2021年度)、②日本における大学入学前教育の効果測定(2021年度前半~2022年度前半)、③「仮想反転授業」による留学前教育の試行と効果検証(2022年度後半~2023年度)の三つのパーツにより構成されているが、当初予期していなかった世界的な新型コロナウイルス感染症拡大の影響を受けたことにより、第1パートの海外調査が実施できておらず、当初の計画より大幅に遅れている。海外調査の質問内容についてはほぼ検討済である。
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Strategy for Future Research Activity |
本研究は、①留学を希望する国外の大学生を対象とした調査研究(2021年度)、②日本における大学入学前教育の効果測定(2021年度前半~2022年度前半)、③「仮想反転授業」による留学前教育の試行と効果検証(2022年度後半~2023年度)の三つのパーツにより構成されているが、前述通り世界的な新型コロナウイルス感染症拡大の影響を受けたことにより、第1パートの「①留学を希望する国外の大学生を対象とした調査研究(2021年度)」は実施できておらず、当初の計画より大幅に遅れている。 海外調査の質問内容についてはほぼ検討済であるので、今後も当分の間に海外渡航ができない場合に備え、目下オンライン形式による実施も視野に入れて検討中である。第2パートの「②日本における大学入学前教育の効果測定(2021年度前半~2022年度前半)」について、ほぼ予定通り、2022年度前半も引き続き、効果検証を行う予定である。また、これらと並行して、第3パートの「③「仮想反転授業」による留学前教育の試行と効果検証(2022年度後半~2023年度)」のための準備も今年度前半に行う予定である。
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Causes of Carryover |
新型コロナウイルス感染症拡大の影響により、予定していた海外調査が実施できておらず、また国内出張もほとんどできなかったことなどにより、旅費の使用がなかったことによるものである。 2022年度は、海外調査の実施を予定しており、また国内の学会出張等もできるようになる見込みがあることから、翌年度分として請求した助成金と合わせた旅費の予算が必要となる。
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