2021 Fiscal Year Research-status Report
看護学生の多重課題の優先順位判断を育成する教育プログラムの開発
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21K02804
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Research Institution | Wakayama Medical University |
Principal Investigator |
野々口 陽子 和歌山県立医科大学, 保健看護学部, 助教 (00756207)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
當目 雅代 同志社女子大学, 看護学部, 教授 (20259435)
水田 真由美 和歌山県立医科大学, 保健看護学部, 教授 (00300377)
東 真理 天理医療大学, 医療学部, 講師 (30771612)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2025-03-31
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Keywords | 優先順位 / 多重課題 / 看護基礎教育 / 尺度開発 / シミュレーション教育 |
Outline of Annual Research Achievements |
病院における多重課題の遂行には非常に高度な臨床判断が必要であり、この判断は、新人看護師にとっては、就職後のリアリティショックや早期離職にもつながる最も困難な課題である。しかし、看護基礎教育で取り組まれている多重課題演習に関する報告では、優先順位の判断根拠が曖昧であり、教員の経験による評価となっている。そこで、本研究では、①看護師の多重課題実践における優先順位の判断根拠を明らかにする、②看護師の視点を踏まえた学生版多重課題の優先順位判断評価尺度を開発する、③開発した尺度を評価指標とし、ファシリテーターのデブリーフィング計画に組み込んだシミュレーション教育プログラムを開発し実施することを目的とし、4年で実施する計画を立てた。 本年度は第1段階の概念分析と第2段階の尺度開発に取りかかる予定であったが、新型コロナウイルス感染症の感染拡大により、教育活動において講義、演習、実習の形態を対面教育と遠隔教育の両方を準備する必要があり、実施の直前に新たな教材を生み出す必要性が生じることも多々あったことから、研究活動に十分な時間をとることができなかった。 そのため、本年度はRodgersのアプローチ(Rodgers & Knafl, 2000)を用いて概念分析に取り組んだ。キーワードで抽出した英語文献と日本語文献を収集して、タイトル、抄録、本文の内容を精読し、分析対象となる文献を絞り込み抽出した。そして、分析対象文献からデータを抽出し、データ毎に意味に注意して短い言葉のコードを付け、現在、類似性と相違性に基づいて分類しカテゴリー化する段階にある。今後、カテゴリーの関連性を構造化し概念を定義した後、第2段階の尺度開発へ計画を進めていく予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
2021年度は新型コロナウイルス感染症の拡大により、教育活動においてできる限り対面での教育をおこなうという国の方針のもと、医学系大学として患者の安全を第1に考える必要性から、講義、演習、実習の形態を対面と遠隔の両方で準備しなければならなかった。さらに、演習や実習の直前に感染爆発となり、新たな教材を生み出す必要性が生じることもあったため、研究活動に十分な時間を確保することが困難であった。
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Strategy for Future Research Activity |
新型コロナウイルス感染症下での教育活動も3年目となり、ノウハウが蓄積されてきており、予測した対応策も教育計画に既に盛り込みつつある。一方で、2022年度は病院の看護師へのインタビュー調査も予定しているが、病院内の状況によって調整が困難となることも予想できるため、それも踏まえたインタビュー計画を立てて実施してく必要があると考えている。
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Causes of Carryover |
本年度は第2段階の計画の実施にいたらず、尺度開発の行程として実施予定であった看護師へのインタビュー調査が実施できなかったため、人件費等の支出がなかったため、次年度使用額が生じた。今後、順次計画を進めていく予定であるため、インタビュー調査にかかる人件費、旅費、消耗品等で支出予定である。
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