2022 Fiscal Year Research-status Report
デザインを意識したデータサイエンスにおける課題解決型学習(PBL)の開発
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21K02905
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Research Institution | Yokohama City University |
Principal Investigator |
西内 啓 横浜市立大学, データサイエンス研究科, 客員教授 (00530669)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
田栗 正隆 横浜市立大学, データサイエンス学部, 教授 (20587589)
坂巻 顕太郎 横浜市立大学, データサイエンス推進センター, 特任准教授 (30644819)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | Project-Based Learning / データサイエンス / 課題解決型学習 |
Outline of Annual Research Achievements |
2022年度は、2021年度に「ガールスカウトの新規入会促進」というテーマで実施したProject-Based Learningについて、その内容と実施した経験を「データサイエンス教育における実課題に基づく課題解決型学習の実践」というタイトルで2022年度統計関連学会連合大会において発表した(坂巻ら, 2022)。Project-Based Learningの目標の一つは、グループワークを通じて、課題の背景を深く理解し、データで解決すべき課題を適切に設定したうえで、課題解決に導くというプロセスを学ぶことである。このProject-Based Learningでは、リサーチデザイン演習、質的調査(エキスパートインタビュー、ユーザーインタビュー)実習、量的調査(アンケート調査)フォーム開発実習、実データを用いたデータ分析実習、データ分析結果に基づく企画書制作演習、マーケティングマテリアル(フライヤー)制作演習、報告書作成実習、最終発表会・効果検証結果発表、という社会でデータサイエンスがどのように活用されているかを一連で学べるプログラムを構築した。インタビュー調査、アンケート調査、フライヤー作成などに関する受講生の学びを共有し、インタビュー調査のための事前準備やアンケート項目の最終化など、教員が前もってサポートした部分がどういうものなのかも経験として共有した。 また、「ガールスカウトの新規入会促進」で培った経験を活かし、インタビュー調査、アンケート調査、データ分析、フライヤー作成、介入効果の検証、という一連のプロセスを行うProject-Based Learningを、2022年度は「金沢区の人口減少対応策の検討」というテーマで実施した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
年度ごとに新たなテーマでProject-Based Learningを実施し、それらを学会発表や論文発表できる形で進められている。
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Strategy for Future Research Activity |
2021年度・2022年度に実施したProject-Based Learningをまとめるために既存研究などを調査し、論文の形にしていく。
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Causes of Carryover |
新型コロナウイルス感染症拡大により、旅費の使用がなかったため。2023年度以降は学会発表や論文発表に費用がかかることが考えられるため、それらに使用する予定である。
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