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2021 Fiscal Year Research-status Report

2~3歳児における教示行為とその動機に関する発達的研究

Research Project

Project/Area Number 21K03030
Research InstitutionAichi Prefectural University

Principal Investigator

瀬野 由衣  愛知県立大学, 教育福祉学部, 准教授 (10610610)

Project Period (FY) 2021-04-01 – 2024-03-31
Keywords2ー3歳児 / 教示行為 / 発達 / 観察
Outline of Annual Research Achievements

従来、教示行為の発達研究においては、教示の動機は、「他者のために何かをしたいから」という利他性の存在を前提にした議論がなされてきた。一方、自我発達に関する研究領域の成果を鑑みると、教示行為の動機には、必ずしも利他性によらない動機が含まれる可能性があり、発達プロセスにおいて、どのような教示動機が、いつ頃、優勢になるのかを検討することが必要である。本研究の目的は、これまでの研究で十分に焦点が当てられてこなかった2ー3歳児を対象に日常生活場面での観察を行い、この年齢の教示行為の特徴を明らかにすることである。
今年度は、愛知県内の託児所を利用している2歳児9名(男児3名、女児6名)を対象に週に2回程度(計26回)、約6ヶ月間の観察を行った。観察開始時の年齢は平均2歳8か月(範囲:2歳3か月~2歳9か月)であった。当初は保育園での観察を予定していたが、新型コロナウィルスの感染拡大により、実施予定園での観察が実施できなかったという背景がある。
観察では、子ども同士の間で、身体動作や身振り、模倣を含む、何らかの動作や知識が情報として伝達される場面に着目して、そこで生じているエピソードを記述し、27のエピソードを収集した。エピソードを分析する観点は「教示のきっかけ(教示動機)」、「教示内容」、「教示方略(教え方)」の三点であった。現時点では、特に教示内容及び教示動機に着目し、これらのエピソードを分類し、量的、質的な検討を行っている。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.

Reason

新型コロナウィルスの感染拡大の影響のために、当初、実施予定であった保育園では観察が実施できなかった。その代替として小規模託児所での観察協力を得て、期間を限定して半年間の観察を行い、研究に必要な基礎的な観察データを得ることができたため。

Strategy for Future Research Activity

令和3年度の観察が、当初予定していた保育園ではなく、小規模託児所での半年間の期間限定での観察の実施となった。当初の計画では、令和4年度に、令和3年度観察対象児の継続観察を行う予定だったが、対象児は全員、転園しているため、この計画の実施は困難となる。それゆえ、令和4年度は、令和3年度実施の観察データの分析を進めつつ、必要に応じて追加観察を実施し、データを収集する。

Causes of Carryover

新型コロナウイルスの感染状況の影響もあり、国内での学会をはじめとした研究交流等がすべてZoon開催となり、旅費を使用しなかったことが影響している。人件費・謝金については、今年度にデータ分析の際に使用する予定である。

  • Research Products

    (1 results)

All 2022

All Presentation (1 results)

  • [Presentation] 「親」として発達心理学について考える―発達心理学は子育てにどう向き合うか2022

    • Author(s)
      大久保智生・瀬野由衣・近藤龍彰・若林紀乃
    • Organizer
      日本発達心理学会第33回大会論文集、七五頁

URL: 

Published: 2022-12-28  

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