2021 Fiscal Year Research-status Report
自動車運転の技量評価を通じた安全運転マネジメント手法に関する研究
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21K04304
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| Research Institution | Tokyo Denki University |
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Principal Investigator |
高田 和幸 東京電機大学, 理工学部, 教授 (30282867)
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| Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
岩井 将行 東京電機大学, 未来科学部, 教授 (30458971)
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| Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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| Keywords | 高齢運転者 / アプリ開発 / 走行挙動 / 異常運転検知 |
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| Outline of Annual Research Achievements |
当該年度に進んだ主な研究実績を以下に記す．
①走行挙動観測用アプリケーションの開発：iPhoneに備わっている精度の高いGPSや加速度センサーを活用して走行挙動を観測するシステムを構築した．なお言語にはpythonを用いた．利用者が高齢者であることから，システム構築に際しては，操作性の高いユーザーインターフェースとなることに配慮した．
②既往研究レビュー：運転技量評価に関する既往研究，および異常運転検知に関する既往研究のレビューを行った．
③異常運転の検知手法の構築：走行挙動データから異常運転を検知する手法を構築した．本研究では，２つの観点からの異常運転の検知を目指している．１つは，他のドライバーの走行挙動との相対的な比較により異常運転を検知する方法（個人間異常運転検知手法），もう１つは，当事者の過去の運転との比較により異常運転を検知する方法（個人内異常運転検知手法）である．当該年度においては，これまでに構築してきた手法の検知精度向上についての検討を進めた．
④運転挙動の観測調査の実施：観測調査の実施計画を検討・策定し，東京電機大学ヒト生命倫理審査委員会の倫理審査を申請した．承認（課題番号：03-134）を頂いたことを受け，走行挙動観測実験の被験者を募り，測定を開始するに至った．なお3月31日の段階では，高齢者2名に被験者としてご参加を頂いている．
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| Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
コロナ禍ということもあり，高齢者の方々に，実験への参加協力を依頼しづらい環境が続いていたため，現段階では被験者が２名と不足している．
特に，ワクチン接種が進み高齢者の重症化リスクが低下したという報告も聞かれ始めているので，今後，積極的に参加者を増やすことを考えている．
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| Strategy for Future Research Activity |
今後の研究方針を以下に記す．
①運転技量のフィードバック項目の検討：走行挙動データに基づいて，どのような運転技量（異常運転の発生状況を含む）を被験者にフィードバックするかを検討する．
②フィードバック方法の検討：評価した運転技量をどのように被験者にフィードバックするかを検討する．これには，フィードバックシートのデザインの他，評価結果の説明内容，説明の仕方，安全運転啓発の方法なども含まれる．
③被験者の収集：本研究の主題である「交通安全マネジメントシステム」の有効性を検証するためには，さらに多くの被験者を収集する必要がある．
④運転技量のフィードバック：今年度中に運転技量をフィードバックし，その後の運転挙動への影響，および安全運転に係わる意識変化などについての観測・調査を実施する．
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| Causes of Carryover |
最大の理由は，走行実験の被験者数が想定してい人数を下回ったことによる．新型コロナ禍で，高齢ドライバーの方々に，積極的に参加を呼びかけられなかったことが背景にある．
また，現地開催ではなく，会議がオンライン開催となったことも要因の一つである．
新型コロナのワクチン接種が進む，高齢者の重症化リスクが提言されたことを受け，早急に被験者の収集を行い，研究を遂行する予定である．
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