2022 Fiscal Year Research-status Report
計画的居住地においてコミュニティの形成および再生を担う市民活動の持続性
Project/Area Number |
21K04428
|
Research Institution | Kobe Design University |
Principal Investigator |
三上 晴久 神戸芸術工科大学, 芸術工学部, 教授 (80229658)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
長野 真紀 神戸芸術工科大学, 芸術工学研究科, 准教授 (10549679)
|
Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2024-03-31
|
Keywords | 団地再生 / 食事提供 / 配食 / 有償ボランティア |
Outline of Annual Research Achievements |
2022年度は2021年度に引き続いて、ヒアリング調査結果のテープ起こしを分析することにつとめた。ヒアリング調査結果を受けて、利用者へのアンケート調査をおこなう団体を特定するためである。
あらたに詳細なアンケート調査をおこなう対象として、3つの団体を抽出した。食を提供することが利用者にとって施設利用の中心になっていて、そこからさまざまな活動が誘発されて高齢者の日々の生活に潤いを与えており、ソフト面から団地再生を支えていると判断できた3団体である。「リビングほしがおか」(大阪府岸和田市)、「NPO法人 お互いさまねっと公田町団地」(神奈川県横浜市)、「NPO法人 ふらっとステーション・ドリーム「いこい」」(神奈川県横浜市)の3団体である。詳細な質問事項にもとづく利用者へのアンケート調査を、それぞれの団体において、2~3日かけておこなった。質問項目を理解しかねる回答者に対しては説明を加えながら調査をおこなったところ、それぞれ30程度の調査結果の回収につながった。3団体ともに、わたしたちの調査に対して協力的であり、アンケート調査は順調に進めることができた。はじめて訪れたときに丁寧なヒアリング調査をおこなっていたためだと考えられる。公田町団地では、NPO法人と団地自治会の関係性にも注目するべきではないかと考え、新たに団地自治会へのヒアリング調査も行った。
現在、アンケート調査の結果をまとめている。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
コロナ禍だったが、2021年度のヒアリング結果のテープ起こしを分析することにつとめて、あらためて利用者を対象としたアンケート調査をおこなう対象団体を3団体に絞り、コロナ禍が明けた年度末には、集中して一気にアンケート調査を敢行できたため。
|
Strategy for Future Research Activity |
2023年度は、本研究の最終年度にあたる。 以下が、今後の研究の推進方策である。 ・これまでおこなったヒアリング調査結果のテープ起こしをまとめて分析する ・3団体に対しておこなったアンケート調査結果をまとめて分析する ・以上から、本研究の当初の目的を達成する
|
Causes of Carryover |
これまで、ヒアリング調査・アンケート調査ともに、おおむね予定通りおこなうことができたが、最終年度にいくつかの団体にはヒアリング結果内容を確認をするために、多少の旅費が発生することが予想される。 また、アンケート調査を実施した3団体には、相互交流のなかで意見を交換する場を企画実施したいと考えており、そのための使用額が生じる。 また、本研究の成果は報告書にまとめて、ヒアリング対象とした計34団体に送付する予定であるため、使用額が生じる。
|