2023 Fiscal Year Research-status Report
イランの乾燥地帯における農業施設の建築構法および建築技術者の存在形態に関する研究
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21K04462
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Research Institution | Independent Administrative Institution National Institutes for Cultural Heritage Tokyo National Research Institute for Cultural Properties |
Principal Investigator |
淺田 なつみ 独立行政法人国立文化財機構東京文化財研究所, 文化遺産国際協力センター, 研究員 (00837643)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2025-03-31
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Keywords | 建築構法 / 建築技術者 / イラン / 農業施設 |
Outline of Annual Research Achievements |
イランおよび周辺国の政情不安を鑑み、今年度予定していた調査は見送り、現地協力者とのオンライン協議のみ実施した。 なお、2022年に実施した調査の概報を、日本建築学会大会学術講演会にて発表した。
2022年9月の調査において、予定していた対象地域に伝統的な建築技術をもつ技術者が非常に少ないことが判明したため、今後の現地調査実施に向けて、現地協力者と協議の上、調査対象範囲の再検討を行う。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
イランおよび周辺国の政情不安を鑑み、今年度予定していた調査は以下の通り全て見送り、現地協力者とのオンライン協議のみ実施した。 ・2022年9月以降にイラン全土に拡大したデモ活動の影響により、2023年7月に検討していた現地調査を見送った。 ・2023年12月に現地調査およびマシュハド大学が開催するセミナーへの参加を再度計画したが、2023年10月以降、パレスチナ情勢の影響によってイランおよび周辺国の政情が不安定となったことを受け、再度、現地調査を見送った。
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Strategy for Future Research Activity |
2024年6月に現地調査を実施すべく再調整していたが、2024年4月、イランとイスラエルとの間で軍事的緊張が高まり、外務省の危険情報がレベル3「渡航中止勧告」に引き上げられたため、やむなく渡航を延期する。当該地域の政情不安は見通しがつかない状態にあるが、現地調査再開の機会をにらみつつ、遠隔での聞取り調査など代替策の準備を進める予定である。
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Causes of Carryover |
イラン国内の政情不安により、2023年度に予定していた現地調査は実施できなかったが、2024年度に現地調査再開の望みをかけ、研究期間を延長することとした。 治安状況を鑑みつつ、渡航が可能になった段階で現地調査を実施する予定であり、繰り越した使用額は主に調査旅費、通訳謝金等に充てる計画である。
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