2021 Fiscal Year Research-status Report
球根植物における球根形成および休眠導入の分子機構の全容解明
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21K05577
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Research Institution | University of Miyazaki |
Principal Investigator |
増田 順一郎 宮崎大学, 農学部, 准教授 (60452744)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | レンコン / ユリ / 球根形成 / 休眠導入 |
Outline of Annual Research Achievements |
本年度は、レンコンの実生栽培における適正な施肥量を決定した。8月26日に催芽処理を行い、25℃、全日長下の恒温室で1週間生育させた後、赤玉土を入れ、水を張ったバット内に定植した。肥料として、窒素成分が10a当たり、それぞれ、24kg、12kg、6kgになるように施用した3処理区を設け、栽培を行った。その結果、窒素成分24kg区では栽培期間中に生理障害(濃度障害)が認められたのに対し、窒素成分12kg区および6kg区では濃度障害は認められず、順調に生育した。展開葉数は窒素成分12kg区で最も優れ、窒素成分24kg区、6kg区では同程度の展開葉数であった。また、節間数においても、同様に、窒素成分12kg区で最も優れ、窒素成分24kg区、12kg区では同程度の節間数であった。また、個体の中で最も長かった節間をその個体の代表値として調査したところ、節間長は窒素成分12kg区、窒素成分6kg区、窒素成分24kg区の順で長く、窒素成分12kg区で最も地下茎(根茎)の生育が優れることがわかった。また、個体の中で最も大きい最大直径を持つ節間を用いて処理区間の地下茎の肥大について比較したが、いずれの処理区においても有意な差が認められなかった。しかしながら、窒素成分12kgおよび6kg区に比べ、窒素成分24kg区で節間の最大直径が大きくなる傾向にあった。以上の結果から、レンコンの実生栽培において、適正な施肥量を決定することができた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
レンコンの実生栽培を行ったが、生理障害の発生により植物体の枯死により、十分なサンプリングができなかった。そこで、適正な施肥量を決定することから研究を開始したため研究計画に遅れが生じた。
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Strategy for Future Research Activity |
本年度は、トランスクリプトーム解析により、①球根形成における分子機構の全容解明と②休眠導入における分子機構の全容解明を行う予定である。
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Causes of Carryover |
当初の実験計画より遅れたため、次年度使用額が生じた。
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