2021 Fiscal Year Research-status Report
A Typological Study of Homestead Garden for Livelihood Improvement in Teknaf, Bangladesh
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21K05652
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
朝廣 和夫 九州大学, 芸術工学研究院, 准教授 (30284582)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 屋敷地林 / バングラデシュ / テクナフ / 屋敷林 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、バングラデシュ・テクナフ半島における屋敷地林のタイポロジーに関する研究である。これまで、2019年末にSabrang地方における屋敷地林調査を実施しており、樹種構成の差異、LPガス利用の有無による考え方の差異について整理を進めている。基本木として、檳榔樹、マンゴーなど、数種については共通種として位置づけることができ、他の樹種について、まだ明確ではないものの、屋敷地林が設置されてからの年代、屋敷地林の立地、そして、屋敷地林の面積により類型できる。ガスの普及率は約50%とされ、屋敷地林から得られる落ち葉などのバイオマス利用を確認することができた。薪、LPガスに対する屋敷地林由来のバイオマス利用の割合は1割未満にとどまっている。しかしながら、LPガスを利用する世帯へのヒアリング調査によると、この利用は継続して重要視されており、LPガス普及後も屋敷地林のバイオマス資源としての価値は引き続き有していると想定された。主な理由は、費用の節約の観点があると想定される。なお、主な植栽樹種は6-9種であり、狭い屋敷地林では、この種数が少なくなる。一方、面積が増加すると種数も増えるが、一部の世帯では、面積が平均的でも種数を増加させている世帯があり、持ち主の嗜好の影響を見ることができた。2021年度は、ベースデータを用い、この年代と面積より屋敷地林調査の候補地の抽出を行うとともに、連携研究者との調整を実施した。 また、今後の調査分析に必要な機材の準備も並行して進めている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
当初、2022年3月に初期調査を実施する予定であったが、コロナ対応のため、延期した。
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Strategy for Future Research Activity |
現地の連携研究者と調整を行い、早ければ2022年8~9月、遅くとも2022年12月に現地調査を行う。
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