2022 Fiscal Year Research-status Report
真の健康長寿を解明するための、超高齢者(110歳以上)の脳による病理学的研究
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21K06417
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Research Institution | National Center of Neurology and Psychiatry |
Principal Investigator |
高尾 昌樹 国立研究開発法人国立精神・神経医療研究センター, 病院 臨床検査部, 部長 (50245487)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
美原 盤 公益財団法人脳血管研究所, その他部局等, 研究員(移行) (30190721)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 超百寿 / アルツハイマー病 / 加齢 |
Outline of Annual Research Achievements |
2021年度で基礎的な検討を行った18例に関して、目的とする染色を含めて脳病理標本が完成したことから、神経変性疾患関連蛋白の病理学的ステージと各部位沈着レベルの評価、Aβ陽性老人斑の拡がりをThal phaseで検討しNACC指針の3段階へ分類した。神経原線維変化(NFT)はAT8抗体でBraak stageを評価しNACC指針で4段階(0、I-II、III-IV、V-VI)へ分類した。αシヌクレインとしてレビー小体関連病理はNACCによる3病型分類とBraakステージ6段階で評価を行った。TDP-43は神経細胞内沈着、グリア内沈着、核内沈着などを評価した。脳血管病変はアミロイド血管症に加えて、小動脈硬化の程度をNACCにより4段階で評価し、関連するラクナ梗塞、微小出血、白質病変の程度と分布を評価を目指した。Thal phaseはA1 (7例38.8%)、A2(2例11.1%)、A3(9例50%)。Braak stageは、B1(5 例27.7%)、B2(11 例61.1%)、B3 (2 例11.1%)であった。αシヌクレインはレビー小体関連病理は1例だけに認め、stageは3であった。そのほか、TDP-43の沈着は7例に認めた。stage 2が5例、stage 0.5が2例であった。また、Aging-related tau astrogliopathy (ARTAG)のthorn-shaped astrocyteとgranular-fuzzy astrocyteの6種の拡がり・程度に関しては、今年度はNACCの方法にしたがってoverall severity(0-3の4段階)として検討をした。その結果14例で陽性所見を認め、3であったのは5例であった。小血管病変の検討はアミロイド血管症の検討まで行うことができ、10例で陽性所見を得た。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
一部、病理評価ができたいない項目もあるが、標本準備、検討などはおおむね順調である。
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Strategy for Future Research Activity |
2023年度が最終であることから、追加症例の検討をふくめた全体のまとめを行う。
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Causes of Carryover |
試薬の購入等で余剰金がでたため。次年度も必要な金額であり使用する予定である。
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Research Products
(5 results)