2023 Fiscal Year Research-status Report
真の健康長寿を解明するための、超高齢者(110歳以上)の脳による病理学的研究
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21K06417
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Research Institution | National Center of Neurology and Psychiatry |
Principal Investigator |
高尾 昌樹 国立研究開発法人国立精神・神経医療研究センター, 病院 臨床検査部, 部長 (50245487)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
美原 盤 公益財団法人脳血管研究所, その他部局等, 研究員(移行) (30190721)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2025-03-31
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Keywords | 超百寿 / supercenetearian / brain bank |
Outline of Annual Research Achievements |
2022年度まで18例の超百寿者の病理解剖例を検討してきたが、あらたに3例の症例を追加することができ検討を継続した。病理学的には、アミロイドβ、タウ蛋白、リン酸化アルファシヌクレイン、TDP-43、脳血管疾患といった加齢によって出現する病変を検出するための病理標本の準備と評価を行ってきた。3例中2例の神経病理学的解析が終わり、1例はアミロイドβの拡がりは中等度以上、1例は軽度、どちらも神経原線維変化の拡がりは軽かった。したがって、アルツハイマー病病理変化としては軽度であった。1例では、TDP-43陽性のLATE病理所見を呈した。ARTAGは2例ともに認めた。αシヌクレインの沈着は認めなかった。病理学的には従来の症例と似た傾向ではあった。本年度の最終時点において、1例で詳細な病理学的評価を終了できなかったことから、予定より遅れていると判断した。同時に、最終年度にむけて論文のまとめにはいっているが、追加症例もあったことから論文の完成に至っていないことも上記判断とした。一方、110歳以上という極めてユニークかつ海外にはなく日本でないと達成できない貴重な脳試料のリソースを21例にわたって構築できたことは、結果的には特筆に値すると考える。本試料を用いた共同研究依頼が国内外からきており順次開始したところである。このようなユニークのリソースは、健康長寿の科学的な解明へ貢献できるものと考える。研究期間を1年間延長させていただき21例の病理所見をすべてまとめる。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
症例の追加もあったこともあるが、病理解剖自体の増加もあって標本作成に時間を費やしていることもあげられる。論文執筆が遅れている。
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Strategy for Future Research Activity |
2024年度まで研究期間を延長させていただき、追加症例も含めた論文のまとめを行うと同時に、結果的には構築することのできた超百寿者の脳試料(ブレインバンク)を基礎研究者とともに有効に活用して、真の健康長寿解明を目指す。
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Research Products
(3 results)