2022 Fiscal Year Research-status Report
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21K06582
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Research Institution | Showa University |
Principal Investigator |
森 雄作 昭和大学, 医学部, 准教授 (90595919)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
広村 宗範 昭和大学, 医学部, 講師 (00773186)
山岸 昌一 昭和大学, 医学部, 教授 (40281026)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 男性不妊 / 糖尿病 / マウスモデル |
Outline of Annual Research Achievements |
2021年度に採取したサンプルの解析を行った。糖尿病モデルマウスから採取した精子の解析では、野生型マウスと比較して精子濃度の低下とともに、精子前進運動率の低下、生存率の低下、奇形率の上昇がみられた。AGEs阻害DNAアプタマーを投与した糖尿病マウスでは、血糖値や体重などの代謝パラメーターは変化しなかったにもかかわらず、これらの変化が抑制された。免疫蛍光染色法を用いた解析では、糖尿病モデルマウスの精巣にはAGEsが蓄積しており、酸化ストレスとマクロファージ浸潤の増加を認めた。Real-time RT-PCR法による評価では、糖尿病モデルマウスの精巣においてマクロファージの浸潤に関与するMCP-1と炎症性サイトカインのTNFの遺伝子発現レベルが増加していた。AGEs阻害DNAアプタマーを投与した糖尿病マウスでは、AGEsの蓄積については影響を及ぼさなかったが、その他の変化が抑制された。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
2022年度は予定していた測定を終了することができた。
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Strategy for Future Research Activity |
糖尿病モデルマウスでみられた精子の異常が精巣の炎症に起因するものであるかを明らかにするために、週齢を振り分けた糖尿病モデルマウスから精子と精巣を採取し、どちらの異常が先行してみられるかを調べる予定である。
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Causes of Carryover |
すでに所有していた検査試薬・抗体・プローブを用いて実験することが出来たため、これらの購入費を減らすことが出来た。繰り越した予算を用いて追加の動物実験を行う予定である。
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