2023 Fiscal Year Annual Research Report
ピロリ菌感染に伴う硝酸塩還元菌の胃内動向と疾患との関連
Project/Area Number |
21K07366
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Research Institution | Okayama University |
Principal Investigator |
横田 憲治 岡山大学, 保健学域, 教授 (00243460)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
岡田 裕之 岡山大学, 医歯薬学総合研究科, 特命教授 (60263563)
渡辺 朱理 徳島大学, 大学院医歯薬学研究部(歯学域), 講師 (80585026)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | Hedlicobacter pylori / IL-10 / Actinomyces / 胃癌 |
Outline of Annual Research Achievements |
【実験方法】1.マウスへの菌およびIL-10投与:Group A(3匹):菌投与なし、Group B(3匹):ピロリ菌SS1株+E.coli投与、Group C(3匹):ピロリ菌SS1株+K.pneumoniae投与、Group D(3匹):ピロリ菌SS1株+S.parasanguinis投与、Group E(2匹):ピロリ菌SS1株投与。すべてのマウスにIL-10を継続投与した。2.血清:ELISA法を用い、採血で得たマウス血清のピロリ菌抗体価(総IgG,IgG1,IgG2)を測定した。3.脾臓リンパ球:屠殺したマウスの脾臓から抽出したリンパ球を48時間培養し、細胞と培養上清に分け、サイトカイン測定を行った。4.胃:屠殺したマウスから胃を摘出して、病理切片を作成し、HE染色像を観察した。 【結果】1.血清:GroupB, C, DはGroup Eと比較して総IgGおよびIgG1/IgG2比が高くなった。2.脾臓リンパ球(1)RT-PCR法:IL-4はグループ間で発現量の差が認められなかった。IL-12はGroup Bの発現量がやや増加した。IFN-γはGroup Cの発現量がやや低下した。(2)ウエスタンブロット法:STAT4,T-bet,およびGATA-3はすべてのグループにおいて発現が認められなかった。STAT6はGroup Cにおいて発現が認められた。(3)ELISA法:IL-1 betaはグループ間で大きな差は認められなかった。IL-6はGroup Eと比較してGroup B,C,Dがやや高い値を示した。IL-2, IL-4はグループ間で大きな差は認められなかったが、Group Eと比較してGroup B,C,Dがやや高い値を示した。3.胃:胃粘膜のHE染色像ではGroup C,D,Eに炎症を示唆するリンパ球浸潤が認められた。
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