2021 Fiscal Year Research-status Report
Frailty Network Analysis and Identification of Prognostic Factors by Artificial Intelligence Analysis of Elderly Cohort study
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21K07372
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Research Institution | Kagoshima University |
Principal Investigator |
大石 充 鹿児島大学, 医歯学域医学系, 教授 (50335345)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
窪薗 琢郎 鹿児島大学, 医歯学域医学系, 講師 (00598013)
川添 晋 鹿児島大学, 医歯学総合研究科, 特任講師 (00810201)
牧迫 飛雄馬 鹿児島大学, 医歯学域医学系, 教授 (70510303)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | AI解析 / 口腔フレイル |
Outline of Annual Research Achievements |
本科研は最終的な目的は高齢者コホート研究(垂水研究)で得られた多方面からのデータをAI解析技術により解析して、フレイルの原因・リスク因子および、それらの相互関係を明らかにすることである。2021年度は垂水研究での健診を行ってデータを集積することと前年度得られたデータの解析をすることが2つの大きな柱として計画されていた。新型コロナ感染症拡大により、健診事業から絶対に感染者を出すことができないという判断から、独自の健診実施許可基準を作成した結果、本来7-12月に行われている健診が、参加人数を半分に絞って実施をしても9月半ばからの開始となり、最終3月末まで延長された。これにより2021年度のデータはまだクリーニングの最中である。また、2020年は新型コロナで健診は完全中止となってしまったのでデータ採取そのものができていない。2019年のデータを用いた単年度の従来型解析法では、口腔フレイル・低Mg摂取・食事内容の単調さ・アパシーなど様々な因子とフレイルが関係しているという知見を得ることができて論文化をした。本科研のメインテーマであるAIを用いた解析として、まずはrandom forestモデルを用いた解析を試みている。現在、複数の候補因子が出ているが、フレイルとあまり関係ないような血液マーカーや従来法の因子とは逆の解釈となる関係性など病態生理学的に説明しきれない内容を含んでいることから、AI解析の専門家であるヒューマノーム研究所と意見交換をしている。今後、ニューラルネットワークなど他の方法などで再検討をする予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
2021年度のデータ収集は新型コロナの影響で遅れており、また参加人数も約半分に少し意図的に減らさざるを得なかった。従って計時変化を見るために2021年度のデータが使えるかどうかは、従来通りに行われる予定である2022年度のデータとの比較をしないとはっきりとしない。また、2019年度データを用いたAI解析では非常に面白い因子が関連性があるとされた一方で、説明がつきにくい因子も候補に挙がってきており、どのように解釈するかを統計学的と医学的双方から意見交換をしている。
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Strategy for Future Research Activity |
2022年度は従来通りの健診がスムーズにできるように、換気や空調などの感染対策が徹底できる体育館を新た異用意した。またSNS・HP・YouTubeなどで健診参加の意義を呼び掛けている。このデータをしっかりと取ることで将来の解析の充実を目指すことを第一義とする。また、2019年度のデータ解析を2022年度前半にはコンファームし、2021年度のデータをAI解析して比較することにより、2022年度のデータを含んだ総合解析の足掛かりを作るのが2022年度の目標である。
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Causes of Carryover |
新柄コロナウイルス感染症により高齢者コホート(垂水研究)の規模が約半分に縮小され、人件費と物品費が大幅に減った。計画の変更により計上していなかったその他の経費が若干必要となった。
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Research Products
(7 results)