2023 Fiscal Year Annual Research Report
3000人規模コホートによる新世代CGMを用いたIGTの心血管病発症機構の解明
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21K07384
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Research Institution | National Cardiovascular Center Research Institute |
Principal Investigator |
細田 公則 国立研究開発法人国立循環器病研究センター, 病院, 客員研究員 (40271598)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
猪原 匡史 国立研究開発法人国立循環器病研究センター, 病院, 部長 (00372590)
野口 倫生 国立研究開発法人国立循環器病研究センター, オープンイノベーションセンター, 室長 (00432394)
小久保 喜弘 国立研究開発法人国立循環器病研究センター, 病院, 特任部長 (20393217)
冨田 努 国立研究開発法人国立循環器病研究センター, 病院, 客員研究員 (50402897)
吉原 史樹 国立研究開発法人国立循環器病研究センター, 病院, 部長 (70393220)
野口 暉夫 国立研究開発法人国立循環器病研究センター, 病院, 副院長 (70505099)
泉 知里 国立研究開発法人国立循環器病研究センター, 病院, 部門長 (70768100)
槇野 久士 国立研究開発法人国立循環器病研究センター, 病院, 医長 (80399609)
橡谷 真由 国立研究開発法人国立循環器病研究センター, 病院, 医師 (80778697)
肥塚 諒 国立研究開発法人国立循環器病研究センター, 病院, 医師 (90791864)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 血糖変動 / 認知機能 |
Outline of Annual Research Achievements |
糖尿病患者は認知症のハイリスクであるが、血糖変動と認知機能の低下との関連はまだ不明である。そこで65~85歳の2型糖尿病患者109名に対し、Montreal Cognitive Assessment (MocA)による認知機能評価およびLibreProを用いた2週間の血糖持続モニタリング(continuous glucose monitoring: CGM)を登録時、1年後、2年後に行なった。また登録時と2年後に頚動脈エコー、頭部MRIを評価した。109例のうちデータ未取得や同意撤回などの脱落をのぞいた91名でCGM指標と認知機能の解析をおこなった。被験者の患者背景は年齢76±5歳、男性68%、HbA1c7.5±1.0%、MoCA22.3±2.0点であった。2年後に17名にMocAの低下を認めた。血糖変動の指標である%CV、mean amplitude of glycemic excursions (MAGE)、目標血糖範囲時間割合の指標であるTime in range (TIR)、低血糖時間割合の指標であるTime below range (TBR)、高血糖時間の指標Time above range (TAR)のいずれも目標2年後のMocAの低下と有意な関連を認めなかった。しかしサブグループ解析で脳梗塞の既往のない被験者においては%CV高値とMoCAの低下が関連しており、これは年齢、HbA1cで調整した多変量解析でも有意であった。一方脳梗塞の既往のある被験者においてはMoCAの低下と有意な関連のあるCGM指標はなかった。本研究により血糖変動と認知機能低下が関連することが示唆された。今後、頭部MRIによる頭蓋内血管病変と認知機能低下、血糖変動の関連を解析していく予定である。
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