2022 Fiscal Year Research-status Report
Functional analysis of striatal astrocytes associated with allodynia in a rat model of Parkinson's disease
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21K07503
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Research Institution | University of Miyazaki |
Principal Investigator |
石田 康 宮崎大学, 医学部, 教授 (20212897)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
船橋 英樹 宮崎大学, 医学部, 講師 (10404435)
西森 利数 宮崎大学, 医学部, 特別教授 (20112211)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | パーキンソン病 / アロディニア / アストロサイト / オプトジェネティックス / 6-hydroxydopamine |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は,片側パーキンソン病モデルラットに生じるアロディニア(触刺激で誘発される痛み)様症状の発現に線条体のアストロサイト(グリア細胞の一種)が,どのような機序・様式で関与しているのかを,行動観察,光遺伝学(オプトジェネティックス),インビボダイアリシス法(疼痛関連物質の一酸化窒素,グルタミン酸動態の観察手段),免疫組織化学法を用いて解析する行動薬理学的研究である。本研究の成果は,パーキンソン病に伴う疼痛の発現機序の解明,治療法開発の基礎データになると確信する。 1)6-hydroxydopamineによる片側パーキンソン病モデルラットの作製:三種混合麻酔薬(塩酸メデトミジン,ミダゾラム,酒石酸ブトルファノール)投与下, 脳定位的に6-OHDAを片側の内側前脳束へ微量注入することにより,中脳ドーパミン(DA)神経を化学破壊した6-OHDAラット(片側パーキンソン病モデルラット)を作製した。6-OHDA注入2週間後に,メタンフェタミン誘起回転運動を観察し行動の偏位を定量化し,一定の基準に満たなかった動物は本実験より除外した。 2)6-OHDAラットにおいて破壊側優位にアロディニアが生じることを行動実験により確認した。
上記研究と関連した実験として,痒みモデルマウスに対するL-DOPAの掻痒抑制作用に関する行動薬理学的な研究を遂行している。現時点では予備的な実験にとどまっているものの,脳内の複数の部位で,L-DOPAによるc-Fos発現の減少傾向がみられた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
研究分担者のひとりの健康問題により,予定していた実験の一部を遂行できなかった。
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Strategy for Future Research Activity |
昨年度入学した大学院修士の学生にも協力を仰いで,実験を進めていきたい。
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Causes of Carryover |
研究分担者のひとりの健康問題により実験が思うように進まなかった。次年度には,前年度計画していた実験の一部を追加して実施予定である。
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