2023 Fiscal Year Annual Research Report
Development of assessment method for lymphatic system in the brain: Evaluation of the influence by sleep.
Project/Area Number |
21K07563
|
Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
田岡 俊昭 名古屋大学, 医学系研究科, 特任教授 (30305734)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
宮田 聖子 名古屋大学, 医学系研究科, 特任講師 (40560917)
川井 恒 愛知医科大学, 医学部, 准教授 (50378147)
岩本 邦弘 名古屋大学, 医学系研究科, 准教授 (50569796)
野田 明子 中部大学, 臨床検査技術教育・実習センター, 教授 (80252287)
伊藤 倫太郎 名古屋大学, 医学系研究科, 特任助教 (80813336)
|
Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2024-03-31
|
Keywords | Glymphaticシステム / MRI / DTI-ALPS |
Outline of Annual Research Achievements |
閉塞性睡眠時無呼吸症候群症例において、 ①GBCA経静脈投与後の強T2強調FLAIR 画像、②Diffusion Tensor Image analysis Along the Perivascular Space(DTI-ALPS)法、③低b値拡散強調像での評価を行っている。一部の症例では持続的陽圧換気治療の導入前、導入後に臨床症状の改善した段階で上記の撮像を行っている。コロナによる症例集積の遅延があり、当初目標とした50例に対して、現時点では46例の症例集積であるが、得られたデータに関しての検討をすでに開始しており、DTI-ALPS法での検討では、客観的睡眠指標とALPS-indexの相関が得られる感触を得ている。 並行して行ったオレキシン受容体拮抗薬であるレンボレキサント投与前後の客観的睡眠指標とALPS-indexの関連の検討では、睡眠障害を持つ高齢者を対象に12週間にわたりレンボレキサントの睡眠パラメータへの効果を評価し、レンボレキサントによる睡眠改善がGlymphatic システムを介して間質液動態に与える影響を評価した。DTI-ALPS法による解析、組織血管透過に関する組織移行係数のダイナミックコントラスト法による評価、および脈絡叢の容積を用いた。これらの画像指標は、客観的な睡眠パラメータと相関し、レンボレキサント投与後12週間での磁気共鳴画像および睡眠評価が行われた。結果からは、睡眠状態の悪化は血管周囲空間指標の変化と関連があること、またレンボレキサントによる脈絡叢の容積の改善が睡眠パラメータの改善に部分的に関連していることが示された。この研究の結果は日本神経放射線学会、国際磁気共鳴医学会で発表され、現在Annals of Neurology誌に投稿中である。
|
Research Products
(40 results)