2021 Fiscal Year Research-status Report
Practical application of individualized radiotherapy using liquid biopsy
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21K07680
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Research Institution | Sapporo Medical University |
Principal Investigator |
染谷 正則 札幌医科大学, 医学部, 准教授 (60404711)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
池内 佑太郎 札幌医科大学, 医学部, 研究員 (00827876)
小塚 陽 札幌医科大学, 医学部, 訪問研究員 (50808160)
後町 俊夫 札幌医科大学, 医学部, 訪問研究員 (80723402)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | リキッドバイオプシー / エクソソーム / マイクロRNA / 治療効果予測 / 腫瘍免疫 |
Outline of Annual Research Achievements |
<目的>治療効果向上と有害事象軽減を目指した「個別化放射線治療」を実践するために、局所進行悪性腫瘍に対し、末梢リンパ球や血中の腫瘍由来エクソソームに存在する、mRNAやmiRNAの発現パターンを調べ、放射線治療効果を予測する。またDNA修復能の指標として末梢リンパ球の放射線誘発ガンマH2AXフォーカスを測定する事で有害事象を予測する。これらの手法を用いて個々の患者毎の特性に合わせて線量分割や照射体積を調整する。 <方法>以下に示す方法で、末梢血リンパ細胞およびエクソソーム内のmRNA/miRNA発現パターンや末梢血リンパ細胞の放射線誘発ガンマH2AXフォーカス形成能を測定した。 (A) 血漿中からのエクソソームの抽出とRNA分離・発現解析は、QIAGEN社のexoRNeasy plasma kitを用いた。バイオアナライザーを用いてRNA濃度と目的となる20‐25塩基配列程度のmiRNAが取れている事を確認した。QIAseq miRNA Library Kitを用いてRNA解析を行なった。これまで子宮頸がん36例からのエクソソーム抽出を行い、再発リスクとなる候補miRNAを抽出する。 (B) 末梢血リンパ細胞の放射線誘発ガンマH2AXフォーカス計測は、ex vivoでX線を1Gy照射し、30分後および4時間後にリンパ球を分離・固定を行い、スライドグラス上で蛍光免疫染色を行い、蛍光顕微鏡下にフォーカス数をカウントし、その変化率を計算してDNA修復能力を数値化する。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
対象患者からの血液採取は順調に進んでおり、エクソソーム由来miRNAの抽出、RNAseqを用いた配列解析が進んでいる。放射線誘発ガンマH2AXフォーカスの計測も32名分が終了している。
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Strategy for Future Research Activity |
今年度は、抽出されたエクソソーム由来miRNAのパスウェイ解析を行い、どのような経路にmiRNAが影響しているかを調査する。また症例の治療前生検検体を用い、腫瘍免疫に関連する免疫染色を行い、腫瘍免疫微小環境とmiRNAとの関連を調べていく。 ガンマH2AXフォーカスについては、個々のDNA修復能力が求められるため、それと実際の放射線治療計画のDVH解析、晩期有害事象の発症状況を照らし合わせて、放射線感受性予測に利用可能か検討を進める。
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Causes of Carryover |
患者集積ペースに合わせて、RNA解析を次年度に遅らせたため。 その分の解析を今年度に予定している。
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Research Products
(7 results)