2022 Fiscal Year Research-status Report
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21K07791
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Research Institution | National Defense Medical College |
Principal Investigator |
森谷 邦彦 防衛医科大学校(医学教育部医学科進学課程及び専門課程、動物実験施設、共同利用研究施設、病院並びに防衛, 小児科学, 助教 (40646999)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | RelA / 優性阻害効果 / Type I IFN |
Outline of Annual Research Achievements |
昨年のSLE症例に加えて、周期性発熱や炎症性腸疾患、自己免疫性疾患などを合併したRelA異常症の5家系6症例を新たに同定した。また、このRELA遺伝子変異が優性阻害効果を示すこと、さらには、6人の患者の全血から抽出したRNAを用いてqPCRを施行し、IFN signatureの検討を施行したところすべての患者においてType1 IFNの亢進が認められた。 本年度は、この現象を詳細に解析するために、患者白血球を用いてシングルセルRNAシークエンス解析を行った。その結果、患者の骨髄系樹状細胞(mDC)と形質細胞様樹状細胞(pDC)において、TLR7の遺伝子発現が上昇していることが判明した。一方で、リンパ球や骨髄球細胞では、IRF7やMyD88の遺伝子発現の上昇が認めらた。IRF7はI型インターフェロン産生に必要な分子で、NFκB経路により制御されることが知られている。そのため優性阻害効果を持つRelA変異タンパク質が、TLR7やIRF7遺伝子の発現を強く誘導することでI型インターフェロンの亢進をきたすと考えられた。 これらの結果をもとに、論文はすでに投稿しており、レビュアーのコメントを待っている状態である。 これまでの研究成果は、学会発表(日本自己炎症・免疫不全症学会2022)を行い、患者検体のリクルートを継続している。最近新たに2家系2症例の紹介を受けており、そちらも同様に解析を継続していく。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
シングルセルRNA解析により、新たなメカニズムの解明をすることができた。さらには、学会で昨年発表したこともあり、新規症例の紹介があった。
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Strategy for Future Research Activity |
新規症例の紹介があり、解析を継続する。 また、論文はすでに投稿しており、レビュアーのコメントを待っている状態である。患者iPS細胞由来の樹状細胞を用いた解析が必要と考えており、1人の患者由来のiPS細胞はすでに樹立しているため、サイトカイン測定を含めた解析を行う。
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Causes of Carryover |
初年度に購入した試薬などで実験が可能であったため。2023年度は追加解析が必要であるため、新たに実験試薬を購入予定である。
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[Presentation] Dominant negative RelA mutation causes autoinflammatory and autoimmune disorders2022
Author(s)
森谷邦彦, 中野智太,本田吉孝, 園田素史, 津村弥来, 石村匡崇, 内田崇, 角田文彦, 虻川大樹, 井澤 和司, 八角高裕, 岡田賢, 笹原洋二, 呉繁夫
Organizer
第5回日本免疫不全・自己炎症学会総会・学術集会