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2023 Fiscal Year Research-status Report

骨細胞におけるSOCS3抑制シグナルを中心とした皮質骨と骨髄の相互関係の解明

Research Project

Project/Area Number 21K07827
Research InstitutionOkinaka Memorial Institute for Medical Research

Principal Investigator

磯島 豪  (財)冲中記念成人病研究所, その他部局等, 研究員 (00568230)

Project Period (FY) 2021-04-01 – 2025-03-31
Keywords皮質骨 成長
Outline of Annual Research Achievements

皮質骨の成熟には「骨細胞におけるSOCS3を介した抑制シグナル」と「骨細胞と骨髄でのG-CSFRを介したシグナルの相互作用」が重要である。本研究では骨細胞と相互作用する骨髄細胞として「好中球」に着目している。また、当初の計画で使用する予定だった好中球ノックアウトマウス(C/EBPεnullマウス)が入手出来ないことが判明したため、実験計画を大幅に変更している。
以前の実験で、野生型マウスとDmp1Cre:Socs3f/fマウスに抗Ly6G抗体を投与して、骨髄中の成熟好中球を除去する実験において、大腿骨での骨細胞に関係するmRNAの発現量が、野生型マウスとDmp1Cre:Socs3f/fマウスの両方で、対照群との間に有意な差を認めていた。Dmp1Cre:Socs3f/fマウスとGCSFRnullマウスと交配させたDmp1Cre:Socs3f/f:Csf3r-/-マウスは、皮質骨のさらなる遅延に加えて、皮質骨構造の破綻をきたすが、昨年度の実験結果では本マウスの骨髄中の未熟好中球の割合は増加していた。2つの結果から、骨髄中の成熟好中球の減少が、Dmp1Cre:Socs3f/f:Csf3r-/-マウスの骨表現型に関係していることが示唆された。
本年度は野生型マウス、Dmp1Cre:Socs3f/fマウス、Dmp1Cre:Socs3f/f:Csf3r-/-マウスの骨髄におけるサイトカインの違いをサイトカインアレイを用いて検討した。Dmp1Cre:Socs3f/f:Csf3r-/-マウスで増加していたのは、CCL21、resistin、IL33、OPGであり、減少していたのが、CCL6、ICAM1、IL1R、VCAMであった。今後は、これらのサイトカインを中心に検討していく。同時に、骨髄中の好中球を除去する実験が可能かどうかについて検討している。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

4: Progress in research has been delayed.

Reason

研究代表者の異動および研究環境の変化、実験計画の変更により遅れている。

Strategy for Future Research Activity

本年度の研究により、野生型マウス、Dmp1Cre:Socs3f/fマウス、Dmp1Cre:Socs3f/f:Csf3r-/-マウスの骨髄において違いがあることが判明した。Dmp1Cre:Socs3f/f:Csf3r-/-マウスで増加していたCCL21、resistin、IL33、減少していたCCL6、ICAM1、IL1R、VCAMのどれかが骨細胞と骨髄の相互関係に関連するサイトカインである可能性が示唆されたため、これらについて検討していく。同時に、骨髄中の好中球の変化が骨変化を起こす可能性について考えており、骨髄中の好中球を除去する実験を行う意義について検討している。

Causes of Carryover

当初の計画を変更せざるを得なくなった事に加えて、研究代表者の異動が重なり、研究環境が変化したため、研究そのものが遅れをとっている。本年度も、これまでに所持していた物品を使用することで使用額を最小限にしたため、使用額が少なくなった。研究完成のためには、次年度以降に予算を残しておく必要があると考えられたため、次年度使用額が生じた。

  • Research Products

    (5 results)

All 2023

All Journal Article (1 results) (of which Peer Reviewed: 1 results) Presentation (4 results) (of which Int'l Joint Research: 1 results,  Invited: 2 results)

  • [Journal Article] Proposed reference intervals of serum insulin-like growth factor-1 (IGF-1) levels in older Japanese populations2023

    • Author(s)
      Isojima Tsuyoshi、Shimatsu Akira
    • Journal Title

      Endocrine Journal

      Volume: 70 Pages: 1023~1027

    • DOI

      10.1507/endocrj.EJ23-0274

    • Peer Reviewed
  • [Presentation] Growth and bone health in childhood cancer survivor2023

    • Author(s)
      Tsuyoshi Isojima
    • Organizer
      18th congress of Asian Society for pediatric research
    • Int'l Joint Research / Invited
  • [Presentation] 日本人高齢者における血中インスリン様成長因子-1(IGF-1)の基準値の再設定2023

    • Author(s)
      磯島豪、島津章
    • Organizer
      第33回臨床内分泌代謝Update
  • [Presentation] 日本人新生児生理的体重減少曲線の作成2023

    • Author(s)
      磯島豪、加藤則子、森崎菜穗、盛一享徳、横山徹爾
    • Organizer
      第126回日本小児科学会学術集会
  • [Presentation] 成長障害に対する診断アプローチ2023

    • Author(s)
      磯島豪
    • Organizer
      第33回臨床内分泌代謝Update
    • Invited

URL: 

Published: 2024-12-25  

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