2022 Fiscal Year Research-status Report
COVID流行下における冠動脈インターベンションレジストリー創設・アウトカム研究
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21K08064
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Research Institution | Gunma University |
Principal Investigator |
石井 秀樹 群馬大学, 大学院医学系研究科, 教授 (90456674)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
香坂 俊 慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 講師 (30528659)
伊苅 裕二 東海大学, 医学部, 教授 (70271567)
天野 哲也 愛知医科大学, 医学部, 教授 (80314003)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | COVID-19 / PCI |
Outline of Annual Research Achievements |
2022年度の目標として本研究提出時には、1.CVITが集積してきた2017年と2018年に約10万症例のデータが蓄積されている一年予後レジストリー(J-PCI Outcome Registry)のデータ解析を行うこと。2.COVID-19pandemic禍となった2020年に施行したPCI症例の一年後フォロー結果を集積すること、の2点が目標としてあった。 1.については、以下の結果などが明らかとなった。近年high bleeding riskに注目が集まっている。特に慢性腎臓病患者は出血しやすいことが知られている。PCI Outcome Registryのデータを用いて、PCI患者を腎機能で層別化し、1年間の虚血および出血イベントを調査した。その結果、PCIを受けた慢性腎臓病患者においては、出血リスクよりも虚血リスクの方が高いことも考慮する必要があると考えられた。 2.については、2017年と2018年に約10万症例のデータが蓄積されている一年予後のデータ解析を行った。全ての都道府県より、データが集積されつつある。403施設より56,000例を超える症例の登録があった。そして、NCDで集積されたデータの確認作業を開始し、解析が間もなく行えるところまできている。 2023年度に詳細な解析を行う予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
2017年、2018年の予後調査も順調に解析が行えており、研究成果が出せた。 また、2020年に施行したPCI症例の予後調査について、56,000件以上の登録があった。
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Strategy for Future Research Activity |
2017年、2018年の「平時に施行したPCI群」における予後調査について、新たな検討を行うとともに、本研究一番の目標である、COVID-19 pandemicがPCI施行患者に与えたインパクトについて、2020年症例を前述の2017年と2018年施行症例と予後について比較検討を行う。
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Causes of Carryover |
COVID-19 pandemicのために、学会発表の機会が少なく、予定額を下回り、次年度使用額が発生したが、本年度は学会が現地開催となり、更に実績が数多く出ているため、国際学会も含め、研究成果の発表を頻回に行う。 また、想定よりも多くの症例が集積したため、解析にも当初予定したよりも3年目には多くの使用額が発生するものと考えている。
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Research Products
(2 results)