2021 Fiscal Year Research-status Report
TFEB活性化を介したオートファジーを標的とするIPFとCOPDの治療法開発
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21K08213
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Research Institution | Jikei University School of Medicine |
Principal Investigator |
桑野 和善 東京慈恵会医科大学, 医学部, 教授 (40205266)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
荒屋 潤 東京慈恵会医科大学, 医学部, 教授 (90468679)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | オートファジー / COPD / IPF / TFEB / PPARα |
Outline of Annual Research Achievements |
①TFEB発現制御とPPARα modulatorによる細胞死・細胞老化の検討(培養系): 気道から気道上皮細胞を分離培養した。IPFモデルとしてtransforming growth factor-β(TGF-β)を、COPDモデルとしてタバコ煙抽出液(CSE)を細胞刺激に使用した。PPARα modulator投与によって、CSEによる上皮細胞の細胞死、上清中へのDAMPsの放出m、細胞老化は抑制された。 ②TFEB発現ベクターによる過剰発現とsiRNAによるノックダウン:CSE刺激によるTFEBの核移行が確認できた。またTFEBノックダウンによりオートファジー活性は抑制され、さらにCSE刺激による細胞老化誘導の亢進が認められた。 ③PPARα modulatorを使用し、TFEB発現、オートファジー活性、さらにTGF-βとCSE刺激による細胞死・細胞老化・筋線維が細胞分化は抑制された。 ④IPF及びCOPD肺組織におけるTFEB発現の検討(ヒト肺検体):IPF及びCOPD肺組織のホルマリン固定標本を用いて、免疫染色によりTEEB発現、オートファジー活性(ATG関連蛋白、p62、ユビキチン)を定量的に評価した。その発現状況は呼吸機能やHRCT所見での重症度と相関を認めた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
培養細胞を用いた検討、人の組織における検討において、当初の計画に沿って、順調に進行中である。
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Strategy for Future Research Activity |
IPFのモデルとしてブレオマイシン肺臓炎モデル、COPDのモデルとして喫煙暴露モデル、いずれもマウスであるが、それぞれのモデルにおいて、PPARα modulatorを投与することによる病態の改善効果と、その機序について検討を行う。
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Causes of Carryover |
これまで、培養細胞を中心とした研究であったが、今後マウスモデルを使用し、費用も増大すると思われるため、来年度に使用することとした。
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Research Products
(1 results)