2023 Fiscal Year Research-status Report
Project/Area Number |
21K08344
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
荒瀬 規子 大阪大学, 大学院医学系研究科, 助教 (30360481)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2025-03-31
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Keywords | 全身性強皮症 / B細胞 / 自己抗体 |
Outline of Annual Research Achievements |
全身性強皮症は皮膚硬化を主症状とし、併存症には間質性肺炎等が生じる難治性自己免疫疾患である。他の膠原病同様、発症機構は不明で治療は対処療法に限られている。最近抗CD20抗体の全身性強皮症への有効性が確認され、今までの治療に加えて本疾患対する治療の新たな選択肢が増えつつある。一方で、抗CD20抗体の全身性強皮症に対する作用機構には未だに不明な点があるため今後も解析していく必要性が残されていると考えられる。 強皮症では疾患サブタイプに特異的な抗核抗体が認められ全身性強皮症の臨床症状もこれらの自己抗体により概ね規定されている。これらの抗核抗体は核内抗体であるため抗体の作用には不明な点が多かったが、最近これらの抗体の細胞機能に対する直接作用も報告され、抗核抗体の新たな役割の存在の可能性が考えられている。 一方、我々は全身性強皮症患者において、抗核抗体以外の細胞表面分子に対する自己抗体を見出し、全身性強皮症患者からそれらのモノクロナール抗体を作成することに成功した。この自己抗体の抗体価は全身性強皮症の疾患活動性とも関連することが新たに判明した。この結果はこれらの自己抗体の重要性を示唆していると考えられる。 令和5年度はこれらのモノクロナール抗体の性質の解析を行い、in vitroでこれらの強皮症モノクロナール抗体がモノサイトの機能に影響する新たな機能を見出した。現在このようなモノクロナール抗体の新たな作用機序をさらに深く解析している。一方、これらの抗体のin vivoでの作用を解析しようとしている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
全身性強皮症の患者から新たなモノクロナール抗体を樹立し、それらのモノクロナール抗体の新たな機能を見出した。これらの抗体は、その抗体価が疾患活動性とも関連することから、全身性強皮症で重要な役割を担っていることが考えられた。
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Strategy for Future Research Activity |
これらのモノクロナール抗体が新たな機能を有することが判明したため、今後in vivoへの投与を行うことで生体への影響を観察していく予定である。さらに今回判明した本抗体の機能解析を進めると共に、これらの抗体の新たな機能や分子機構を解析し、病態への影響を解析していく予定である。
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Causes of Carryover |
本年度は既にある消耗品等で実験が賄えることが多かったため、新たな試薬を購入するものが少なくて済んだ。次年度のvivoの実験の準備実験を今ある試薬でおおむね賄うことができた。次年度のvivoの実験に資金を回すことができた。
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Research Products
(11 results)
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[Journal Article] Analysis of gut microbiome, host genetics, and plasma metabolites reveals gut microbiome-host interactions in the Japanese population2023
Author(s)
Tomofuji Y, Kishikawa T, Sonehara K, Maeda Y, Ogawa K, Kawabata S, Oguro-Igashira E, Okuno T, Nii T, Kinoshita M, Takagaki M, Yamamoto K, Arase N, Yagita-Sakamaki M, Hosokawa A, Motooka D, Matsumoto Y, Matsuoka H, Yoshimura M, Ohshima S, Nakamura S, Fujimoto M, Inohara H, Kishima H, Mochizuki H, Takeda K, et al.
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Journal Title
Cell Rep
Volume: 42(11)
Pages: 113324
DOI
Peer Reviewed / Open Access
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