2023 Fiscal Year Annual Research Report
Mechanism elucidation for influences of the Parkinson disease after appendectomy
Project/Area Number |
21K08742
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Research Institution | Juntendo University |
Principal Investigator |
福永 哲 順天堂大学, 大学院医学研究科, 教授 (20245731)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
李 賢哲 順天堂大学, 医学部, 准教授 (30758321)
小林 敏之 公益財団法人環境科学技術研究所, 生物影響研究部, 研究部長 (40260070)
折田 創 順天堂大学, 医学部, 先任准教授 (50465069)
波田野 琢 順天堂大学, 大学院医学研究科, 准教授 (60338390)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | パーキンソン病 / 虫垂切除 / αシニクレイン |
Outline of Annual Research Achievements |
アルファ・シニクレイン(AS)は中枢神経に豊富に存在しシナプス機能制御に関与するタンパク質である。ASが関係する代表的な疾患としてパーキンソン病(PD)がある。PDは神経変性疾患の1つで50から60代の更年期から初老期にかけて発症する。日本では約20万人がPDを患っており、アルツハイマー病の次に有病率の高い神経変性疾患である。近年、腸管ASが脳へ伝搬されることがPD発症の要因となりうることが議論されている。そして、2018年にKillingerらのコホート研究により、虫垂切除がPD発症リスクを20%も抑えるという報告を受け、腸管の中でも虫垂ASがPD発症に大きく関与することが示唆された。そこで本研究では、虫垂ASの凝集メカニズム解析を目的として、慢性虫垂炎手術摘出した虫垂26例を用いてWesten blot法(WB)によるASタンパク発現の検討を行ったところ、脂質による泳動の乱れをとらえることが出来た。そこで、脂質除去処理を行ったところ、バンドが明確になりASの発現量を正確に捉えられることができた。虫垂炎患者26症例すべてにASモノマーが存在していることを見出した。さらに、切断型ASモノマーが26症例中20症例で存在していることも確認した。
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