2021 Fiscal Year Research-status Report
Multicenter study of Spiral suspension for secondary tricuspid regurgitation
Project/Area Number |
21K08826
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Research Institution | Nagasaki University |
Principal Investigator |
三浦 崇 長崎大学, 医歯薬学総合研究科(医学系), 准教授 (80349745)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
西 宏之 独立行政法人国立病院機構大阪医療センター(臨床研究センター), その他部局等, 研究員 (00529208)
尾長谷 喜久子 長崎大学, 病院(医学系), 助教 (10418973)
坂口 太一 兵庫医科大学, 医学部, 教授 (10467574)
江石 清行 長崎大学, 医歯薬学総合研究科(医学系), 教授 (20167290)
紙谷 寛之 旭川医科大学, 医学部, 教授 (30436836)
下川 智樹 帝京大学, 医学部, 教授 (30599270)
古川 貢之 宮崎大学, 医学部, 教授 (40404446)
齋木 佳克 東北大学, 医学系研究科, 教授 (50372298)
福井 寿啓 熊本大学, 大学院生命科学研究部(医), 教授 (50445045)
斎藤 聡 東京女子医科大学, 医学部, 准教授 (60246551)
松丸 一朗 長崎大学, 病院(医学系), 講師 (60404266)
古川 浩二郎 琉球大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (90264176)
田山 栄基 久留米大学, 医学部, 教授 (90281542)
國原 孝 東京慈恵会医科大学, 医学部, 教授 (80725268)
塩瀬 明 九州大学, 医学研究院, 教授 (30363336)
宮本 伸二 大分大学, 医学部, 教授 (70253797)
沼田 智 京都府立医科大学, 医学(系)研究科(研究院), 講師 (80735689)
曽我 欣治 鹿児島大学, 医歯学域医学系, 教授 (50568607)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2026-03-31
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Keywords | 二次性三尖弁閉鎖不全症 / テザリング / 右室拡大 / 三尖弁形成術 |
Outline of Annual Research Achievements |
2021年度は22症例を前向き観察研究例として登録した。内、主幹施設へデータが送付された14例で解析を行った(連続変数は平均±標準偏差、頻度はパーセントで示す)。術前データは、手術時年齢74±9歳、女性29%、体表面積1.6±0.2m2、脈拍数71±15回/分、心房細動罹患率86%であった。術前内服薬は利尿剤が全例で処方され、内、スピロノラクトンとアゾセミドの内服率は57%と高かった。Child B もしくはCの肝不全症例は1例(7%)であった。NYHAはI度が7%、II度が86%、III度が7%であった。テンティングハイトは9.0±3.1mm、テンティングエリアは1.8±1.0cm2、三尖弁輪径は43±6mm、RVEDAは28±8cm2、RVESAは17±6cm2、RVFACは38±7%であった。術中データとして、人工リングのサイズは28mmが71%、30mmが14%、26mmと32mmが7%ずつであった。手術成績として、30日・入院死亡は1例(7%)であった。死因は拡張型心筋症をベースとした低心拍出量症候群であり、術後102日目に失った。入院中の三尖弁再手術はなく、スパイラル・サスペンション(SS)法に起因する合併症はなかった。退院時のテンティングハイトは5.0±3.4mm、テンティングエリアは0.8±0.6cm2へいずれも低下し、テザリングの改善が得られた。RVEDAは22±6cm2、RVESAは15±5cm2へ縮小し、右室拡大も軽減した。退院時のTRはNone or tracが50%、軽度が43%、中等度が7%であった。 2022年度も症例数の登録を継続した上で、本年度の症例の追跡調査を行い、SS法の有効性と安全性を評価していく予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
当初の計画は2年間で124症例をエントリーする予定であったが、初年度は22例の登録に留まったため。
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Strategy for Future Research Activity |
症例数を確保するために、2022年度から新たに3施設を追加して、計24施設で研究を遂行する。また、2021年3月までにSS法を施行した32症例があるので、それらを後ろ向き観察例として研究へ組み込んで、SS法の有効性と安全性を検討する方針である。
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Causes of Carryover |
コロナ感染症のため、学会がweb開催となり旅費の使用が生じなかった。未使用分は、2022年度(令和4年度)の旅費と物品費に充てる計画である。
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Research Products
(3 results)