2021 Fiscal Year Research-status Report
Development of intraoperative myocardial protection targeting neurohumoral factors
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21K08850
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Research Institution | Nippon Medical School |
Principal Investigator |
山田 直輝 日本医科大学, 医学部, 助教 (00838089)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
藤井 正大 日本医科大学, 医学部, 准教授 (60297926)
別所 竜蔵 日本医科大学, 医学部, 教授 (60281432)
丸山 雄二 日本医科大学, 医学部, 講師 (50328837)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | ARNI / 心筋保護 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究では心臓手術における心筋保護法の改善策として、アンジオテンシン受容体ネプリライシン阻害薬(ARNI)が応用できないかを検討する。実験系は、ランゲンドルフ装置を用いたラット摘出心による灌流実験を採用する。 効果判定の1つとしてリアルタイムPCRによる発現遺伝子解析を予定しているが、抽出RNAの評価のため今年度はナノフォトメーターを購入した。操作手順の習熟に成功し、ラット摘出心からのRNA抽出、ナノフォトメーターによるRNA量の確認、RT-PCR法によるマイクロRNAの抽出を確認した。 【課題1】サクビトリル・バルサルタンに心筋保護作用があるか検証する。ランゲンドルフ装置とラット(体重240-300gのWisterラット)の摘出心による灌流実験を行った。サクビトリル10μM・バルサルタン1μMを全虚血前後に投与すると単純全虚血と比較し約1.7倍程度心機能が改善した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
サクビトリル・バルサルタンを経口投与させるWisterラット作成をジャクソンラボに依頼済みである。
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Strategy for Future Research Activity |
週齢5週から2週間サクビトリル・バルサルタン(SaV)を経口投与するSaV投与Wisterラットを作成依頼する。これらのラットの摘出心を用いてランゲンドルフ装置による灌流実験を行い、心筋保護効果を評価する。
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Causes of Carryover |
研究の進捗状況から予算を前倒したため、相当分の次年度使用額が生じた。しかし、次年度実験予定の薬剤投与ラット作成を契約しており、早々に予算が消化される予定である。
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