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2022 Fiscal Year Research-status Report

シングル細胞シークエンスを用いた敗血症における免疫抑制病態の解明と新規治療法開発

Research Project

Project/Area Number 21K09017
Research InstitutionOsaka University

Principal Investigator

伊藤 弘  大阪大学, 医学部附属病院, 医員 (80836594)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 清水 健太郎  大阪大学, 医学部附属病院, 助教 (60379203)
小倉 裕司  大阪大学, 大学院医学系研究科, 准教授 (70301265)
松本 寿健  大阪大学, 医学部附属病院, 特任助教(常勤) (70644003)
Project Period (FY) 2021-04-01 – 2024-03-31
Keywords敗血症 / 免疫抑制 / CyTOF / シングルセルRNA解析
Outline of Annual Research Achievements

敗血症ではSIRS(全身性炎症反応症候群)という炎症過剰と同時にCARS(代償性抗炎症反応症候群)という免疫抑制が同時におこっている。敗血症後の二次感染の増 加や亜急性期の死亡は、この免疫抑制が遷延することによるものと考えられている。敗血症に対してこれまで数多くの抗炎症、侵襲制御を目的とした治療が試み られてきたが、依然として根本的な治療には至っていない。そして、敗血症におけるCARSに着目した治療は未開拓のままであり、急性期の治療が終わった後の長期的な予後改善に焦点をあてた免疫抑制の研究は少ない。 近年の研究では、敗血症による過剰な炎症が生じるとT細胞の活性が抑制され、機能低下とアポトーシスによる減少がみられる。今回、免疫抑制の進行を抑え る、もしくは免疫抑制の状態から発症前の状態に賦活することを目標に本研究を立案した。1年目(令和3年度)は大阪大学医学部附属病院高度救命救急センターで治療を行なった敗血症患者とご家族に同意を得たうえで検体の収集とCyTOFを用いて約60種類の細胞表面マーカーでsortingし、PBMCの表面マーカーごとの分布を明らかにした。2年目(令和4年度)は集積した患者情報をもとにどの患者の検体を用いるか、解析対象とする検体の抽出を行った。また、シングルセル解析で解析対象とする細胞の種類などの解析手順について詳細な準備を行った。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.

Reason

研究を進めるにあたり、検体の収集と臨床情報の集積は行なった。シングルセル解析をするにあたり解析する検体の選定と解析そのものの準備を行った。

Strategy for Future Research Activity

3年目(令和5年度)に実際にシングルセル解析を行い、解析データと選定した患者情報とを比較し、どのような遺伝子変化がPBMCに含まれる各細胞ごとに見られるかを明らかにする。細胞ごとに重要となる遺伝子変化、機能変化を明らかにし免疫抑制の病態解明につなげる。

URL: 

Published: 2023-12-25  

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