2021 Fiscal Year Research-status Report
Continuous study focusing on artifactless marker in prostate cancer men undergoing external beam radiation therapy
Project/Area Number |
21K09352
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Research Institution | Kyoto Prefectural University of Medicine |
Principal Investigator |
沖原 宏治 京都府立医科大学, 医学(系)研究科(研究院), 准教授 (80285270)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
藤原 敦子 京都府立医科大学, 医学(系)研究科(研究院), 講師 (20457980)
上田 崇 京都府立医科大学, 医学(系)研究科(研究院), 助教 (50601598)
相部 則博 京都府立医科大学, 医学(系)研究科(研究院), 助教 (50739240)
浮村 理 京都府立医科大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (70275220)
白石 匠 京都府立医科大学, 医学(系)研究科(研究院), 助教 (70405314)
鈴木 弦 京都府立医科大学, 医学(系)研究科(研究院), 准教授 (80279182)
石田 博万 京都府立医科大学, 医学(系)研究科(研究院), 助教 (80405315)
本郷 文弥 京都府立医科大学, 医学(系)研究科(研究院), 准教授 (80291798)
内藤 泰行 京都府立医科大学, 医学(系)研究科(研究院), 講師 (50405312)
山田 剛司 京都府立医科大学, 医学(系)研究科(研究院), 助教 (20453095)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 前立腺癌 / 放射線治療 / マーカー |
Outline of Annual Research Achievements |
先行研究にて前立腺癌監視療法目的とした、新規開発アーチファクトレスマーカを用いて(主任研究者:沖原宏治 18K09145, 2018-2021)、前立腺癌根治治療の一つである外照射治療に対して非臨床試験を実施し、その有用性(artfactless, migration-less)を検討することが本研究の目的である。研究初年度の目標として、外照射治療に対応して、開発マーカの金属組成が監視療法時と同様に担保されるかの課題に対して、以下2点の試験を施行した。1)特許素材である、金・白金合金マーカに加え、類似素材の金属マーカを製造した。各種金属マーカ製造の主眼は、素材ならびにコイルピッチの差異である。研究者会議を開催し、合議の結果、白金単剤、金単剤組成ならびに、ピッチ間隔は0.7mmと0.9mmを組み合わせた、計4種のマーカを製造した。2)非臨床試験の第一段階として、2種の金・白金合金マーカとピッチ間隔の異なる4種の製造マーカ、計6種を用いて、リニアレイプローブ(EUP-L75)を用いた、超音波音響陰影比較試験を実施した。その結果、材質による違いは、ほとんど見られなかったが、Au-PtコイルはPtコイルやAuコイルに比べ若干線径が太くその影響は若干描出された。金単体、白金単体の音響インピーダンスはそれぞれ、62.8×106 kg/(m2s)、84.9×106 kg/(m2s)であり、生体の音響インピーダンス(1.5×106 kg/(m2s)に比べAu、Ptなどの音響インピーダンスは約50倍ほど大きいため、材質の違いによる音響的な差は小さいと考えられた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
比較マーカの製造、初期の超音波音響実験を完了することが初年度の目標であったため、2つの課題が完了しており、おおむね順調に伸展していると考える。
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Strategy for Future Research Activity |
開発2種マーカ、ならびに研究初年度製造した単体金属マーカ4種を用いて、非臨床試験の第二弾として、ファントムを用いた、MRI撮像試験と実施する。超音波音響実験では、合金(開発)マーカと単体金属マーカの差異は大きく認めなかった。MRI実験にて、もし、開発マーカの優位性が担保されなければ、コスト面の観点からも、新しい金属素材候補が必要となる(すなわち大幅な研究計画の見直しが必要)。一方、MRIにて開発マーカの優位性が担保できれば、超音波で差異がなくても、MRIでの卓越性に注目し、監視療法時に開発したマーカの市場展開性が担保可能の見込みがあることから、ファントムを用いた、ハイドロゲル注入時の比較実験を引き続き実施する予定である。
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Causes of Carryover |
[次年度使用額が生じた理由] 研究の進行状況に応じて必要となる機器に係る使用額が、当初の計画に比べ少額で済んだため。 [翌年度分として請求した助成金と合わせた使用計画] 申請時の使用計画に従い、実験用試薬・消耗品及び旅費・論文投稿料・学会参加費等に使用する予定である。
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Research Products
(2 results)