2021 Fiscal Year Research-status Report
Pathophysiological investigation of the hypoactive bladder using multiple models caused by defunctionalization, neurogenic, and obstruction
Project/Area Number |
21K09379
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Research Institution | International University of Health and Welfare |
Principal Investigator |
井上 高光 国際医療福祉大学, 国際医療福祉大学成田病院, 教授 (60375243)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
高岡 栄一郎 国際医療福祉大学, 医学部, 准教授 (50625340)
根来 宏光 筑波大学, 医学医療系, 准教授 (80708595)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 低活動膀胱 / 膀胱機能回復 / 廃用性萎縮 |
Outline of Annual Research Achievements |
<尿路変向による廃用性低活動膀胱回復「DRB rat」モデルの確立> 尿路変向(両側尿管膣吻合)および尿管膀胱再吻合術:ラットをイソフルランで全身麻酔のあと、開腹し尿道よりカテーテルを挿入して膀胱内の挿入を確認したあと、0.5mL毎分で生理食塩水を膀胱内に注入し、膀胱内圧を測定するウロダイナミクス検査を行った。ウロダイナミクスにより順調に膀胱内圧を測定できる状態である。 膀胱に入る両側尿管および栄養血管を温存し切断、断端をSpaturateし7-0 Proleneをかけ膣壁に結紮固定することができた。以後ラットは膣排尿として生存できている。 今後は廃用性萎縮膀胱となる6W後、再度全身麻酔で恥骨上切開を行い、癒着を剥離して、両側尿管のうち1本を切断し、膀胱頂部壁に断端を結紮固定する実験を行う。更に6W後に全身麻酔で膀胱摘出し、安楽死とする。写真、重量、大きさ計測の上、全層をホルマリン処理、粘膜および筋層を液体窒素、またRNA later内に保存するところまでが本年度の目標である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
国際医療福祉大学ではラットを使用した実験ができず、那須にある国際医療福祉大学病院の実験施設や、筑波大学の研究室に実験室を間借りして実験を行っている。筑波大学の大学院生の手助けを借りつつ、ラットの手術とウロダイナミクス実験を行っている。遠隔であり研究者の時間も限られるため、研究進捗はやや遅れている。
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Strategy for Future Research Activity |
筑波大学の動物実験研究室にウロダイナミクスを始めとする研究機器の基盤は整い、ラットウロダイナミクス検査も成功し、尿路変更手術にも成功し、ラットは長期生存している。今後は萎縮膀胱の完成をさらなるウロダイナミクス検査で数多くのラットモデルを作成して検証し、研究手技や条件の詳細を整え、データを取り、検体を保存する段階に入る。また尿管を膀胱に植え直し、萎縮膀胱を回復させる段階の手術にも着手する。また、開腹モデルが完成したら、次は神経損傷ラットモデルを作成する。進捗は遅れているが、実験計画は順調に進んでいる。今後ラットモデルを順次作成し研究を推進してゆく。
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Causes of Carryover |
国際医療福祉大学から筑波大学へ出張してでの実験であり、頻繁にできないこと、実験システムを構築するのに時間がかかったことが次年度使用額が生じた理由である。 今後の今年度の基金使用計画は、ラットの購入費、ラット飼育費、PCR用検体の保存、液体窒素検体の保存、ウエスタンブロットの費用、RT-PCRの費用である。可能であればラット膀胱筋層と粘膜のマイクロアレイの費用も捻出したい。
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