2022 Fiscal Year Research-status Report
Pathophysiological investigation of the hypoactive bladder using multiple models caused by defunctionalization, neurogenic, and obstruction
Project/Area Number |
21K09379
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Research Institution | International University of Health and Welfare |
Principal Investigator |
井上 高光 国際医療福祉大学, 国際医療福祉大学成田病院, 教授 (60375243)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
高岡 栄一郎 自治医科大学, 医学部, 准教授 (50625340)
根来 宏光 筑波大学, 医学医療系, 准教授 (80708595)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 低活動膀胱 |
Outline of Annual Research Achievements |
<尿路変向による廃用性低活動膀胱回復「DRB rat」モデルの確立> 以下の手技が確立し、安定して尿路変向(両側尿管膣吻合)による萎縮膀胱ラットを作成できるようになった。 ①麻酔:ラットを塩酸メデトミジン0.3mg+ミダゾラム4.0mg+酒石酸ブトルファール5.0mg+生理食塩水/5mlで安定した全身麻酔が施行可能。②尿道より22Gサーフロ針の外套を、安定して膀胱内に挿入し、0.1mL毎分で生理食塩水を膀胱内に注入し、膀胱内圧を測定し、ウロダイナミクス検査を安定して行うことができている。これまでコントロール群7匹および膀胱萎縮群7匹に対し、のべ14×3=42回のウロダイナミクス検査をラットに行い、安定して低コンプライアンス膀胱を検出する手技を確立した。③膀胱に入る両側尿管および栄養血管を同定し切断、断端を7-0 Proleneをかけ膣壁に結紮固定する。以後ラットは膣排尿とする。廃用性萎縮膀胱となる6W後、および12W後にウロダイナミクス検査で低コンプライアンス膀胱を確認し、15週後に再度全身麻酔で恥骨上切開を行い、癒着を剥離して、膀胱を切除し、ラットをCO2で安楽死した。④膀胱は写真、重量、大きさ計測の上、全層をホルマリン処理、粘膜および筋層を液体窒素、またRNA later内に計14匹について保存した。⑤今後はこれらの膀胱検体につき、RNAシーケンス、RTPCR、免疫染色およびウエスタンブロットで、廃用性萎縮膀胱のメカニズムについて探る予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
国際医療福祉大学ではラットを使用した実験ができず、那須にある国際医療福祉大学病院の実験施設や、筑波大学の研究室に実験室を間借りして実験を行っている。筑波大学の大学院生の手助けを借りつつ、ラットの手術とウロダイナミクス実験を行っている。遠隔であり研究者の時間も限られるため、研究進捗はやや遅れている。
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Strategy for Future Research Activity |
筑波大学の研究室に研究基盤は整い、ラットモデルは確立し、膀胱検体の採取は終了したため、今後膀胱検体につき、RNAシーケンス、RTPCR、免疫染色およびウエスタンブロットで、廃用性萎縮膀胱のメカニズムについて探る予定である。
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Causes of Carryover |
国際医療福祉大学から筑波大学へ出張してでの実験であり、頻繁にできないこと、実験システムを構築するのに時間がかかったことが理由である。
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