2022 Fiscal Year Research-status Report
生活習慣病の予防法確立を目指した経年的口腔内細菌叢変化と生活習慣病の関係解明
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21K10202
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Research Institution | Hirosaki University |
Principal Investigator |
小林 恒 弘前大学, 医学研究科, 教授 (50234860)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
福田 はるか 弘前大学, 医学部附属病院, 医員 (60816594)
秋山 なつみ 弘前大学, 医学部附属病院, 医員 (80867375) [Withdrawn]
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 口腔内細菌叢 / 脂質異常症 / β多様性 / PERMANOVA |
Outline of Annual Research Achievements |
2022年度の岩木健康増進プロジェクト・プロジェクト健診は予定通り行うことができた。口腔内細菌叢解析と口腔内診査の他、舌苔の位細菌数の測定を行った。口腔内細菌叢解析は現在行っているところであり、データとしてはまだ入手出来ていない、そのため過去のデータ(2017年)を用いて縦断的に口腔内細菌叢の生活習慣病の中から脂質異常症を選択し、口腔内細菌叢(マイクロバイオータ)の構成の違いを統計学的に解析した。当初、脂質異常症の有無を参加者から聞き取った既往歴のデータを用いて解析したが、有意な差は認めなかった。そこで血液データで脂質異常症の診断(HDLコレステロール 40mg/dl以下,中性脂肪 150mg/dl以上、LDLコレステロール 140mg/dl以上)を満たすものとそれ以外の細菌叢の類似性(β多様性)をPERMANOVAにより解析したところ脂質異常症有無で2群のマイクロバイオータに有意な差を認めた(p=0.042).2017年から2019年にかけて新たに脂質異常症が発生したか否かで2017年時のマイクロバイオータのβ多様性を同様にPERMANOVAにより解析したところ同様に有意な差を認めた(p=0.037)。 次に2019年に新たに脂質異常症の発症に影響を及ぼす個々の細菌属を多変量解析により探索した。Atopobium, Porphyromonas, Leptotrichia, Abiotrophiaが有意に関連していることが確認された。口腔細菌叢全体に強い影響を及ぼすとされるPorphyromonas属に関しては脂質異常症の発症とは関連していなかった。しかし、Porphyromonas比の平均値で2分した2群間における口腔内細菌叢の構成パターンに有意な差を認めた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
おおむね順調に進展しているが、口腔内細菌叢のデータ解析に時間を要しているため2022年のデータがまだ完成していない。そのため一部の解析が進んでいないが、過去のデータを用いることで口腔内細菌叢と脂質異常症との関係解明は進んでいる。
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Strategy for Future Research Activity |
2022年の口腔内細菌叢データが完成したら、口腔内細菌数のデータを利用して各細菌の比率から実際の細菌数を計算して、脂質異常症発症に関与する細菌を特定する。方法としては主成分分析を行い主成分と思われる細菌をピックアップして発症に関与するか多変量解析(ロジスティック回帰分析)を行い細菌を特定する。また特定した細菌が、細菌叢全体に与える影響をさらに解析する予定である。さらには血液データの中性脂肪の数値と関連する細菌を重回帰分析を用いて特定する。
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Causes of Carryover |
新型コロナ感染症のため健診測定に制限を受けたため、健診器具の購入費が減少したことが理由である。 令和5年度は健診器具を充実させて研究を進める予定である。
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Research Products
(2 results)