2021 Fiscal Year Research-status Report
The impact of poly-physician on elderly people with multimorbidity.
Project/Area Number |
21K10356
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Research Institution | Keio University |
Principal Investigator |
安藤 崇之 慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 助教 (30850705)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
新井 康通 慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 講師 (20255467)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 多疾患併存 / 主観的健康観 / 人生満足度 |
Outline of Annual Research Achievements |
川崎エイジング&ウェルビーイングプロジェクト(KAWP)のベースライン調査のデータを用いて多疾患併存と主観的な健康アウトカムとの関連を調査した。主観的な健康アウトカムとして主観的健康観(SRH; Self rated Health)と人生満足度(Statisfaction with Life Scale)を用いた。主観的健康観はその後死亡率と相関することがあり、多疾患併存の重要なアウトカム指標である。併存疾患数としては医師の問診により慢性疾患の有無を分類した。市中在住のADLが自立した85歳以上の高齢者において、併存疾患数とSRHの間には、年齢、性別、飲酒歴、喫煙歴、BMI、フレイル、IADLや教育歴、うつ状態と独立して相関関係を認めた。特に併存疾患群数が6を超えると主観的健康感が損なわれることが示された。一方で人生満足度と併存疾患群数との間には相関関係は認めなかった。疾患別で解析を行うと脳卒中、心疾患、呼吸器疾患、膠原病、関節痛が主観的健康観の喪失と有意な関連があった。疾患別の解析では、関節痛のみが人生満足度の低下と相関していた。 上記の研究成果は下記論文にて公開を行った。 Ando T, Nishimoto Y, Hirata T, et alAssociation between multimorbidity, self-rated health and life satisfaction among independent, community-dwelling very old persons in Japan: longitudinal cohort analysis from the Kawasaki Ageing and Well-being ProjectBMJ Open 2022;12:e049262. doi: 10.1136/bmjopen-2021-049262
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
新型コロナウイルス感染症の流行に伴いコホート研究の開始3年後調査が延期されたり、参加者が減少したりと影響を受けている。現時点では予定よりもコホートの実地調査の進捗がおくれているため、代替するデータとして医療・介護レセプトデータも用いてポリドクターの影響を検討している。医療・介護レセプトデータの入手にも時間がかかっている。
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Strategy for Future Research Activity |
新型コロナウイルス感染症の影響で実地調査が困難となっているが、感染対策に留意しながら実地調査を継続していく。実地調査で得られるデータ以外でも医療・介護レセプトデータを用いて経時的な変化を追うことが可能なため、実地調査データに加えてレセプトデータを用いてポリドクターと医療費や入院、要介護状態などのアウトカムとの関連を検討していく。レセプトデータの効率的なデータ解析手法に関しても検討を進め、解析環境の最適化も目指していく。
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Causes of Carryover |
新型コロナウイルス感染症の流行の影響で、コホートの実地調査が延期されたこと。また、国際学会などの参加が困難となり、旅費などの計上がなかったことにより予定よりも使用額が減少した。
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Research Products
(1 results)