2023 Fiscal Year Research-status Report
眼球運動計測に基づく漢方専門医の広角的臨床能力の定量化と漢方医学教育への応用
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21K10371
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Research Institution | University of Toyama |
Principal Investigator |
山田 理絵 富山大学, 学術研究部医学系, 准教授 (70336709)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
藤本 誠 富山大学, 学術研究部医学系, 准教授 (30377337)
貝沼 茂三郎 富山大学, 学術研究部医学系, 教授 (30361968)
渡り 英俊 富山大学, 学術研究部医学系, 助教 (70757351)
柴原 直利 富山大学, 学術研究部薬学・和漢系, 教授 (10272907)
嶋田 豊 富山大学, 医学部, 教授 (80251891) [Withdrawn]
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2025-03-31
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Keywords | 眼球運動計測 / 漢方専門医 / 臨床能力 / 医学教育 |
Outline of Annual Research Achievements |
眼球運動計測装置(Tobii Pro Glasses 3 50Hz)を装着した漢方専門医と医学生が,初診模擬患者の漢方医学的腹診を行う際の眼球運動を計測した。研究協力が得られた漢方専門医は8名であり,性別は男性7名,女性1名であった。漢方専門医としての経験年数は16.6 ± 10.1年であった。医学生は6名であり,性別は男性3名,女性3名であり,いずれも1カ月の和漢診療学実習(選択制臨床実習)を終了していた。先行研究を基に,眼球運動の測定指標として,次に示す7つを設定した。1.模擬患者の目,2.模擬患者の目以外の顔の一部,3.模擬患者の体幹,4.模擬患者の上肢,5.模擬患者の下肢,6.問診票,7.カルテ.漢方専門医と医学生の眼球運動計測データの定量的評価を行うにあたり,ゼロ過剰ベータ分布を用いて統計学的分析を行う予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
新型コロナウイルス感染症の影響により,データ収集が先延ばしになり,十分なデータを得ることが困難であった。しかし,5類感染症に移行したことで,データ収集を再開することができ,ほぼデータ収集を終えることができた。今後は,集中的にデータ分析を進める予定である。
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Strategy for Future Research Activity |
今後は,以下のことを計画的に進める予定である。1.漢方専門医と医学生の眼球運動を比較する。2.漢方専門医と医学生に眼球運動データを提示し,何を考えていたかという認知についてインタビューを行う。3.インタビュー内容を質的に分析する。4.漢方専門医と医学生の眼球運動とその認知について報告書を作成する。5.これまでの研究成果の論文投稿ならびに成果発表の学会発表を行う。
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Causes of Carryover |
論文掲載費として使用する予定であったが,データ収集が遅れたため論文執筆活動も遅れた。そのため,論文掲載費が発生しなかった。今年度は,集中的に執筆活動を進め,論文投稿する予定である。
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