2021 Fiscal Year Research-status Report
臍帯血バイオマーカーによる胎児期の環境曝露因子の効果的な推定方法の確立
Project/Area Number |
21K10393
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Research Institution | Shinshu University |
Principal Investigator |
當房 浩一 信州大学, 学術研究院医学系, 助教 (10741027)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
野見山 哲生 信州大学, 学術研究院医学系, 教授 (70286441)
塚原 照臣 信州大学, 医学部, 教授(特定雇用) (50377652)
元木 倫子 信州大学, 医学部, 講師(特定雇用) (70750701)
三澤 由佳 信州大学, 医学部, 特任助教 (10738644)
稲葉 雄二 地方独立行政法人長野県立病院機構 長野県立こども病院(生命科学研究センター), 生命科学研究センター, 生命科学研究センター副センター長 (30334890)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 臍帯血 / バイオマーカー / 神経発達症 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究では、臍帯血中バイオマーカーの分析、また疫学調査データと組み合わせたデータベースの構築により、神経発達症の主たる環境要因の探索的解析を目的としている。具体的には、臍帯血中の各種サイトカイン、脳障害マーカーを明らかとし、脳障害マーカーのタイプ別に、出生後の神経発達症に関連する指標を解析する。さらに、臍帯血中の各バイオマーカーと環境要因(周産期ストレス、生活習慣等)との関連を解析する。2021年度は、「子どもの健康と環境に関する全国調査(エコチル調査)」に参加した長野県の母子の約500組から採取された臍帯血の保管状況の確認等を行い、エコチル調査からの研究実施の承諾を得て、生命倫理審査等の各種手続きを完了した。また、測定系の準備を進めた。2022年度は、臍帯血中バイオマーカーの測定を開始する。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
エコチル調査からの研究実施の承諾を得て、準備を進めている。過去の資料整理、調査実施の手続き等が完了し、測定準備が概ね整った。一方で、コロナウイルス感染拡大の影響で、測定に必要な試薬の納品が一部遅れており、試料測定の開始が遅れている状況である。
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Strategy for Future Research Activity |
測定に必要な試薬がさらに遅れる場合、再検討を行う。臍帯血中のバイオマーカーの測定を開始する。既にエコチル調査データとの紐づけ作業は完了したので、対象者の属性データ等の粗解析を開始する。
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Causes of Carryover |
エコチル調査からの研究実施の承諾を得て、生命倫理審査後、オプトアウトを終えるまで、保管された臍帯血試料の使用ができない状況であった。 試薬の劣化を考慮し、手続等の準備状況を鑑みて、試薬の発注を行ったが、コロナウイルス感染拡大の影響で、海外からの輸入試薬の納品が大幅に遅延している。手続き関係はオプトアウトまで完了したので、今後、測定開始に向けた準備費用、試薬代、測定機器の使用料等に使用する。 また、納品がこれ以上遅れる場合、使用する試薬について再検討する。
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