2023 Fiscal Year Research-status Report
Introduction of a brief psychotherapy to improve intervention to workers' lifestyle: A pilot intervention study
Project/Area Number |
21K10473
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
永野 純 九州大学, キャンパスライフ・健康支援センター, 教授 (10325483)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
眞崎 義憲 九州大学, キャンパスライフ・健康支援センター, 准教授 (10437775)
梶谷 康介 九州大学, キャンパスライフ・健康支援センター, 准教授 (10597272) [Withdrawn]
土本 利架子 九州大学, キャンパスライフ・健康支援センター, 准教授 (70635474) [Withdrawn]
山本 紀子 九州大学, キャンパスライフ・健康支援センター, 准教授 (80726729)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2025-03-31
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Keywords | 心理療法 / 生活習慣 / 職域 |
Outline of Annual Research Achievements |
定期健診を受ける45歳以上の事業場職員のうち、5つの生活習慣(喫煙、飲酒、食事、運動、体重)のうち改善すべき項目を1つ以上持つ者を対象とする。受診日によって対照群(生活習慣改善をはかるための情報の提供のみ行う)または介入群(同情報提供に加えて短期心理療法を行う)にリクルートし、各群20人に達した時点で打ち切る。両群に対して実施する情報提供として、①がんリスクチェック:対象者に5つの生活習慣に関するアンケートに回答させ、その人の今後10年以内のがん罹患リスクを推定してフィードバックするWEBツール、および②生活習慣改善プログラム:5つの生活習慣改善に無理なく取り組めるようなアドバイスを月に1回、6か月間に渡って提供するプログラムを用いる。介入群において実施する短期心理療法として、「R. グロッサルト=マティチェクらが開発したオートノミートレーニング」を用いる。収集するデータは、5つの生活習慣、オートノミー性と対象依存性、健康関連QOL(SF-36)、酸化ストレス・抗酸化力、自律神経機能、客観的身体活動量とする。 以上のような計画につき、今年度も昨年度に引き続き、コロナ禍の影響を考慮しながら再検討を行った。この間、がんの危険因子としての生活習慣につき、疫学文献レビューをアップデートした。また、生体指標測定デバイスについても、最近の開発状況を調査し、情報のアップデートを行った。これらの結果を踏まえて、来年度は計画を一部修正して研究を遂行する。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
対象者のリクルートのために、まず定期健康診断会場にて「5つの生活習慣」基準に該当するかどうかを面接によってスクリーニングする計画であった。しかし、健診時期がCOVID-19感染症の5類以降前であったことも影響し、このことが困難であった。計画の見直しをはかる間、疫学文献レビューをアップデートした結果、生活習慣のうち食事についてはがんとの関連性が不明確となりつつあること、一方でこの関連について睡眠への関心が高まりつつあることが分かった。加えて、当初計画していた自律神経測定用デバイスが、製造中止等により入手困難となる一方、睡眠評価用デバイスの開発に進歩がみられた。これらのデバイスの変更や導入についても、研究計画変更において新たな検討課題となった。
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Strategy for Future Research Activity |
対象者のリクルート方法を見直す。具体的には、必ずしも定期健康診断と関連付けず、総務担当部署を通じて参加者を広く募集することにする。生活習慣のうち、食事を介入の目標から外し、代わりに睡眠を含める。自律神経測定には代替デバイスを用いることとし、新たに睡眠評価用のデバイスを導入する。そのうえで、COVID-19感染症が5類に移行した状況に鑑みて、対面でのオートノミートレーニング実施を進めるものとする。
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Causes of Carryover |
研究計画を見直す必要性が生じ、計画が遅れているため。
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