2022 Fiscal Year Research-status Report
異常な瘢痕形成を抑える看護ケア開発に向けた創収縮に関わる細胞消退機序の解明
Project/Area Number |
21K10599
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Research Institution | Yamagata University |
Principal Investigator |
宇野 智咲 山形大学, 医学部, 助教 (90877680)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
石田 陽子 山形大学, 医学部, 准教授 (60322335)
松田 友美 山形大学, 医学部, 教授 (90444926)
櫻田 香 山形大学, 医学部, 教授 (60312732)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 皮膚 / 創傷治癒 / 筋線維芽細胞 / マウス |
Outline of Annual Research Achievements |
異常な瘢痕形成である肥厚性瘢痕やケロイドは、皮膚機能の低下や外貌の変化により、心身へ著しい影響を及ぼす。創部に加わる過度な張力による筋線維芽細胞の増殖は、異常な瘢痕形成の原因の一つとされている。本研究では、異常な瘢痕形成を抑制する効果的な看護ケア方法の開発に向け、創部に加わる張力の緩和が、筋線維芽細胞のギャップ結合の動態へ与える影響を組織形態学的に明らかにすることを目的とした。 以前の実験では、マウス背部皮膚に切開創を作製し創の追跡を行ったが、創作製時やドレッシング材貼付時に創の形状にばらつきが生じることが課題であった。再現性の高い皮膚創傷モデルを作製するため、創の形状を検討した。マウス背部皮膚に円形創を作製後、ハイドロコロイドドレッシング材を貼付し、肉眼的観察を行った。その結果、円形創は切開創と比較して、個体ごとで創の形状にばらつきが少なく、再現性が高いことが示唆された。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
再現性の高い皮膚創傷モデルの検討を行っている。
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Strategy for Future Research Activity |
円形創でのマウス皮膚創傷モデルについて、詳細な検討を行う。また、観察期間や試薬の検討を行う。
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Causes of Carryover |
当初計画していた実験が実施できていない状況であるため。
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