2022 Fiscal Year Research-status Report
高齢者の外反母趾・浮き趾による転倒予防のためのエビデンスに基づく看護介入の効果
Project/Area Number |
21K10603
|
Research Institution | Saitama Prefectural University |
Principal Investigator |
國澤 尚子 埼玉県立大学, 保健医療福祉学部, 教授 (20310625)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
小長谷 百絵 上智大学, 総合人間科学部, 教授 (10269293)
丸山 優 埼玉県立大学, 保健医療福祉学部, 准教授 (30381429)
新村 洋未 埼玉県立大学, 保健医療福祉学部, 准教授 (70315703)
畔上 光代 埼玉県立大学, 保健医療福祉学部, 准教授 (40644472)
水間 夏子 埼玉県立大学, 保健医療福祉学部, 助教 (00740193)
|
Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2024-03-31
|
Keywords | インタビュー / 足の形態 / 視覚的説明 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、高齢者の転倒の原因の1つである外反母趾や浮き趾に看護介入するためのエビデンスに基づく指針を検討し、その効果を明らかにすることを目的としている。2022年度は、以下の2点を主に実施した。 1.看護師へのインタビュー調査:2021年度に検討した外来看護師へのインタビュー内容をもとに、足の外科を専門とする医師を有する病院の外来看護師および同病院の整形外科病棟に勤務する看護師、合計4名にインタビューを行った。この病院では外反母趾のような足の形を治療するために入院する患者が多い。そのため、インタビューした看護師たちは足に対する関心は高く、足の形態や立ち座りの様子や歩き方は日常的に観察していた。しかし、足の形による立位姿勢のバランスや歩き方の安定性への影響についてはあまり意識していなかった。 この結果から、一般病棟の看護師では、訴えがない限り、足の形態を観察することはほとんどない可能性があると考えられる。また、自身の足の形に納得できないことが精神的ストレスになり、何度も手術を希望する患者もいることがわかった。今後、身体面だけではなく精神面への影響についても質問項目とした調査用紙を作成して調査を実施する。 2.視覚的説明による外反母趾・浮き趾の転倒理解の効果の検証の装置の改良:錘の角度をデジタル化した試作品を使って、角度と重さの関係を示す測定の予備実験を実施した。安定性を増すように足型を重くし、改良した。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
コロナ感染拡大により予定していたインタビューの時期が大幅に遅れたり、装置の改良に時間がかかったりした。また、職務上の役割変更により学生対応や対外的な対応に時間を要する事案が発生し、予定通り研究を進めることができなかった。
|
Strategy for Future Research Activity |
2023年度は①看護師への主観調査、②高齢者への主観調査および重心の不安定さの検証を実施し、外反母趾・浮き趾と転倒の理解を促すガイドライン作成を目指す。
|
Causes of Carryover |
研究が遅れており、執行できなかった分は2023年度に使用する予定である。
|