2023 Fiscal Year Research-status Report
Examination of the meaning interpretation and utilization technique of silence in the dialogue scene with the patient of the advanced practice nurse
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21K10635
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Research Institution | Fukuoka Prefectural University |
Principal Investigator |
増満 誠 福岡県立大学, 看護学部, 准教授 (10381188)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
中本 亮 令和健康科学大学, 看護学部, 講師 (20782973)
上田 智之 九州看護福祉大学, 看護福祉学部, 准教授 (70586320)
緒方 浩志 九州看護福祉大学, 看護福祉学部, 講師 (20782692)
安藤 愛 福岡県立大学, 看護学部, 助教 (50809126)
森 雄太 九州看護福祉大学, 看護福祉学部, 講師 (10783798)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2025-03-31
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Keywords | 沈黙 / 高度実践看護師 / 沈黙の意味解釈 / 沈黙の活用技法 |
Outline of Annual Research Achievements |
高度実践看護師の沈黙の解釈と活用技法を明らかにするために、研究者らの先行研究で得られた結果である「沈黙の解釈(46コード、11サブカテゴリ、6カテゴリ)」、「沈黙の活用技法(263コード、34サブカテゴリ、9カテゴリ)」「沈黙の原体験」「沈黙の教育的活用」の4つのコアカテゴリを軸として、インタビュー調査を継続し理論的飽和を目指している。インタビュー調査については、5月に感染法上の扱いは変化したものの、研究対象者との日程調整がうまくいかず、理論的飽和を目指すには不十分であり研究進捗に遅れをきたしているため、研究期間の延長申請を行った。 一方で本年度に実施したインタビュー調査の新規研究対象者の語りの豊かさから、新たな枠組みである「活用技法の沈黙は単体で存在するのではなく、他の行為とともに行われている」などを見出すことができた。 技法における「沈黙の単体性」に言及するだけではなく「他の行為」の具体性を引き出すとともに、研究対象者の選定では、実践力の高い、豊かな語りを実現すべく研究対象者への調査依頼を調整し、さらなる継続調査により新たな解釈や技法を見出し理論的飽和を目指し研究を継続しているところである。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
5月の感染法上の分類変更によりコロナ禍は脱しているものの、研究対象者が高度実践看護師であるため、各勤務施設でも重要な役割をもつ存在でもあることから、研究調査日程の調整にはやや困難をきたし、理論的飽和を目指すまでインタビュー調査が完了していないため。
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Strategy for Future Research Activity |
まずは研究代表者の所属変更があるため再度の倫理申請を行う。 本研究の現象は、単純そうで複雑な様相を呈していること、理論的飽和は際限がない可能性があるということを自覚し、研究期間の延長申請を行ったものの可能な範囲でのインタビュー調査を実施し、研究目的である、高度実践看護師の患者との対話場面における「沈黙」について、看護師はどのように解釈しているのか、また患者の表現としての沈黙をどのように推測しているのか、さらに意図的沈黙をどのように活用しているのか、その「沈黙の意味解釈」と「活用技法」を明らかにしたい。
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Causes of Carryover |
インタビュー調査の実施回数が少なかったことと、学会発表の旅費等が研究者の所属する隣接県での開催であったため少額におさまったことにより次年度使用額が生じた。 使用計画としては、インタビュー調査の継続と分析会議の対面実施、成果の学会発表への旅費に使用予定である。
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