2023 Fiscal Year Research-status Report
学士課程教育における看護の専門性発揮の基盤となるマネジメント能力育成モデルの開発
Project/Area Number |
21K10661
|
Research Institution | Sophia University |
Principal Investigator |
両羽 美穂子 上智大学, 総合人間科学部, 教授 (10326118)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
橋本 麻由里 岐阜県立看護大学, 看護学部, 教授 (40228424)
宗宮 真理子 (百武真理子) 岐阜県立看護大学, 看護学部, 講師 (50614301)
米増 直美 岐阜県立看護大学, 看護学部, 教授 (80326115)
古澤 幸江 岐阜県立看護大学, 看護学部, 准教授 (80813493)
安田 みき 岐阜県立看護大学, 看護学部, 助教 (90787954)
長屋 由美 岐阜県立看護大学, 看護学部, 准教授 (00911489)
|
Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2025-03-31
|
Keywords | 学士課程 / マネジメント / 看護学教育 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は、看護の専門性発揮の基盤となるマネジメント能力に焦点を当て、看護学士課程教育におけるマネジメント能力育成モデルを開発することである。2023年度は、本研究目標の一つである「看護学士課程におけるマネジメント能力育成に係る教育の実態の明確化」の一環で、AとB2つの調査を計画・実施した。A調査は、看護学士課程におけるマネジメント能力育成に係る教育の実態調査(Web調査)であり、B調査は、看護学士課程におけるマネジメント能力育成に係る教育の実態調査(フォーカスインタンビュー)であった。A調査では、全国の看護系大学を対象に、研究協力依頼の文書を送付し、サーベイモンキーを利用したWeb調査により回答を回収した。回収率は、38.9%であり、298校中116校から回答を得た。A調査から、全国の看護学士課程において、マネジメント能力に関する教育として取り扱っている内容や、学年および授業形態は大学によって異なっており、取り扱っている看護学領域が多様であることが確認できた。B調査では、A調査の回答および公開されているシラバスを用いて、体系的に看護におけるマネジメントの教育を実施している大学を選定し、担当教員を対象にインタビュー調査を実施した。そのため、研究目標の「マネジメント能力育成の先駆的教育事例における教育成果の明確化」も含めて調査した。また、A調査の一部については、国際学会で発表した。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
看護職の資格に係る看護基礎教育は、保健師助産師看護師養成所指定規則に基づいて行われており、2020年度の改訂により2022年度(令和4年度)から新カリキュラムで実施している大学が多い。そのため、当初本研究期間の2年目(2022年度)に予定していた調査を1年遅らせたため、本研究全体の進捗がやや遅れている。
|
Strategy for Future Research Activity |
2024年度は、「地域包括ケアの実現を目指した看護の専門性発揮に必要なマネジメント能力の明確化」調査を実施する予定である。対象は、看護系雑誌を用いた地域包括ケアの先駆的事例から選定する。事例については、前年度選定を開始している。調査方法は、インタビュー調査である。調査実施後は分析を進めていく。また、これまでの調査結果を照合し、看護学士課程におけるマネジメント能力育成の成果と課題を明確化した上で、マネジメント能力育成モデルを開発する予定である。
|
Causes of Carryover |
計画当初は、調査はすべて2023年度までに実施予定だったが、保健師助産師看護師学校養成所指定規則の改正による看護学士課程における新カリキュラムの実施状況を鑑み、調査時期をずらした。この理由により、インタビュー調査が一部残っているため、国内における調査旅費として使用予定がある。調査は、研究分担者も含め7名で実施予定である。調査前の準備や実施後のデータ整理のためのアルバイト謝金も使用予定である。また、研究成果を積極的に公表していくために、国内外の学会発表や論文投稿を予定している。
|