2021 Fiscal Year Research-status Report
Development of educational programs for the practice of remote participatory nursing management reflection
Project/Area Number |
21K10663
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Research Institution | University of Kochi |
Principal Investigator |
内川 洋子 高知県立大学, 看護学部, 准教授 (80253706)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
山田 覚 高知県立大学, 看護学部, 教授 (70322378)
岩崎 順子 高知県立大学, 看護学部, 講師 (90584326)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | マネジメント・リフレクション / リフレクション / 看護管理 / オンラインミーティング / 教育モデル / 看護継続教育 / 看護管理者教育 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、地域の様々な施設で勤務する看護専門職者が、遠隔会議システムを活用して看護管理に関する課題を解決するマネジメント・リフレクションを効果的に実践するための教育プログラムを開発することを目的としている。 計画1によるマネジメント・リフレクションのモデル(案)の作成については、リフレクション及びグループで行う協働的なリフレクションに関する文献検討を行い、参加者への知識の提供や効果的な実施方法を提案することができた。リフレクションの方法やリフレクションの深さに関する知見や、参加者が協働で行うリフレクションの成果を講義内容に含めることで、参加者の動機づけに繋げることができると考えられる。 計画2では、マネジメント・リフレクションを実施している複数施設においてフォーカスグループインタビューを行う計画であった。これは、マネジメント・リフレクションを行うために必要な知識、スキルと実践上の課題、及びリフレクション後のサポート内容を明らかにし、その結果を基にマネジメント・リフレクションのモデル(案)を洗練化することに繋がる。この計画はコロナ禍における病院の状況もあり本年度は実施することができていない。 計画3のWeb会議による対話、ファシリテーションに関するヒアリング及び文献検討の結果、通常のファシリテーションのコンピテンシーとともに、オンラインシステムのツールへの知識とスキルが求められることが分かった。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
計画1は、マネジメント・リフレクションを実践するために必要な講義内容、演習内容について文献検討を行い、マネジメント・リフレクションのモデル(案)を作成すること。リフレクション及びグループで行う協働的なリフレクションに関する文献検討を行い、参加者への知識の提供や効果的な実施方法を明らかにし、マネジメント・リフレクションのモデル(案)を作成した。 また、計画3のWeb会議による対話、ファシリテーションに関するヒアリングについては、コロナ禍におけるWebミーティングを積み重ね、主催者のWeb会議システム操作の習熟度、マイクによる聞き取りが重要な要素であることが分かった。また、オンラインファシリテーションのコンピテンシーに関する文献検討では、ファシリテーションのコンピテンシーとともに、オンラインシステムのツールへの知識とスキルが求められることが分かった。 計画2のマネジメント・リフレクションを実施している複数の施設の看護管理者を対象としたフォーカスグループインタビューは、研究実施のための研究倫理委員会の承認を得ている。しかし、実際の研究協力候補としている施設が新型コロナ感染症の患者対応の地域の拠点となる病院であり、4つの施設でメンバーを招集する計画であったため、研究協力についてアクセスする適切なタイミングを得ることができなかった。2022年5月現在、研究協力候補となる施設へのアクセスと施設の承諾を得ている。今後、研究協力候補者への説明とフォーカスグループインタビューのための日程調整を行う予定である。
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Strategy for Future Research Activity |
今後は、コロナ禍における看護管理者の労務状況や感染管理に重点を置き、対面または遠隔、規模の縮小等を行いながら研究を推進していく。 令和4年度は、前年度に実施計画していたマネジメント・リフレクションの目的、成果、リフレクションの捉え方、課題についてフォーカスグループ・インタビューを実施する。対象はマネジメント・リフレクションを行っている4施設の看護部メンバー(企画運営者)、及び看護管理者(参加者)とする。更に、マネジメントリフレクションの実施については、実施したことがない1施設、または県内の医療機関の看護管理者の参加を募り、少人数規模でのマネジメント・リフレクションの参加を募り実施する。参加者には質問紙調査を行い、参加の動機、学びの内容、職場の実践との繋がり、参加者との繋がり、分かりにくさについて量的な分析を行う。これらの結果を基に、異なる施設の看護管理者によるマネジメント・リフレクションプログラムを完成する。また、文献検討によって得られた遠隔型のファシリテーションコンピテンシーを追加した「遠隔参加型看護マネジメント・リフレクション教育プログラム(案)」を作成する。 令和5年度は、「遠隔参加型看護マネジメント・リフレクション教育プログラム(案)」の実施と評価を行う。その際、参加者に質問紙調査によりリフレクション中の課題と学び、実践における活用について量的な分析を行う。当初はフォーカスグループインタビューも計画していたが、コロナ禍において複数の看護管理者の日程を確保するのが難しい場合は、プログラムへの評価を依頼するなど研究方法を一部変更する予定である。
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Causes of Carryover |
次年度使用額が生じた理由は、マネジメント・リフレクション実施施設の看護管理者を対象としたフォーカスグループ・インタビューを実施できなかったため、データ収集旅費、研究協力者への謝礼、の逐語禄作成のための支出がなかった。また、遠隔地で作業をするためのノートパソコンの購入も保留した。更に、地域の複数の施設の看護管理者を対象とした対面でのマネジメント・リフレクションの試行に先駆け、令和3年度中に講師を招聘して講演会の開催と研究に関する相談を行う予定であったが、令和4年度の計画の縮小化に伴い、講師招聘及び相談のための謝金も支出していない。 令和4年度は、マネジメント・リフレクションを実施している複数施設の看護管理者を対象としたフォーカスグループ・インタビューの実施に伴い、研究協力者への謝礼、インタビューデータの逐語禄作成について経費支出する予定である。また、マネジメントリフレクションの実施については、事前にマネジメント・リフレクションの提唱者を招聘し講演会を開催する。その際、マネジメント・リフレクションを実施したことがない1施設、または県内の医療機関の看護管理者の参加を募り、少人数規模でのマネジメント・リフレクションの参加を募り実施する。そのための会場費、旅費の経費支出を要する。その他、当初申請していた通りの文献検討や様々な作業のための経費の支出を予定している。
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