2021 Fiscal Year Research-status Report
LCIG療法を受ける進行期パーキンソン病患者の在宅療養を支える看護の構築
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21K10698
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Research Institution | Juntendo University |
Principal Investigator |
近藤 ふさえ 順天堂大学, 保健看護学部, 教授 (70286425)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
東 めぐみ 日本赤十字北海道看護大学, 看護学部, 教授 (00728488)
宮澤 初美 順天堂大学, 大学院医療看護学研究科, 非常勤講師 (00867905)
榎本 佳子 順天堂大学, 保健看護学部, 講師 (20637102)
影山 孝子 順天堂大学, 保健看護学部, 助教 (20836316)
小川 典子 順天堂大学, 保健看護学部, 教授 (30621726)
大熊 泰之 順天堂大学, 医学部, 教授 (90185231)
田村 美紀 順天堂大学, 保健看護学部, 助手 (90868308)
中林 菜穂 順天堂大学, 保健看護学部, 助教 (80906321)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | LCIG療法 / 進行期パーキンソン病患者 / 在宅療養 / 慢性病看護 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究はLCIG療法を受ける進行期パーキンソン病患者の在宅療養への移行を支える包括的かつ継続的な看護ケアの構築をするための基礎的研究である。 パーキンソン病は脳内ドパミン神経細胞の変性をきたし、進行すると経口L-ドパの薬効短縮による著明な症状日内変動(wearing-off現象)や不随意運動(ジスキネジア)がQOLを低下させる。LCIG療法は経腸的に持続的なL-ドパ投与を可能にし、上記症状や患者・家族QOLの改善が期待されている。一方、胃瘻を介したLCIG療法は、感染、腹痛、皮膚障害、チューブ閉塞などのトラブルが発生しやすい。そのことから、患者・家族は治療選択の意思決定に苦悩し、さらに、在宅療養へ移行する際の問題として胃瘻、薬剤注入、デバイス管理など慣れない手技や管理の困難性を抱えていることが推察される。しかし、チューブ閉塞など患者・家族の療養上の問題や在宅療養をサポートするための看護ケアに関する研究は少なく明らかにされていない。そこで、患者・家族がどのような生活上の困難や思いを抱いているか、看護ケアの実践を明らかにすることにより、LCIG療法導入の意思決定から在宅療養への移行を支える包括的かつ持続的な看護ケアの構築を目指す。現在は国内外のLCIGの看護に関する文献レビューを行っている途中であり、今後看護師およびLCIGを受けている患者への調査を行う。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
研究着手が遅れ、現在、国内外の文献レビューを改めて行っている。
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Strategy for Future Research Activity |
文献レビュー結果を公表する。看護師および患者への半構造化面接計画を倫理審査で承認されたのち調査を実施する。
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Causes of Carryover |
研究進捗が遅れているため、看護師および患者への調査費用が余剰となっている。
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