2022 Fiscal Year Research-status Report
終末期の心理過程の明確化と看取ケアの心理的モジュールの開発
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21K10703
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Research Institution | Kansai University of Nursing and Health |
Principal Investigator |
下舞 紀美代 関西看護医療大学, 看護学部, 教授 (80458116)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
加藤 和生 九州大学, 人間環境学研究院, 教授 (00281759) [Withdrawn]
原田 美穂子 関西看護医療大学, 看護学部, 准教授 (40537784)
BECKER CARL.B 京都大学, 政策のための科学ユニット, 研究員 (60243078)
古川 秀敏 関西看護医療大学, 看護学部, 教授 (10316177)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 終末期 / がん患者 / 心理的反応 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の2022年度の具体的な目標は、一つ目は死の過程にある人の心理過程の解明(終末期の概念化・死の過程にある人心理過程の概念化)と、次に在宅での看取りアセスメントツールの作成であった。死の過程にある人の心理過程については、36名の人の面接調査を終了している。現在、分析を進めている。この面接結果から看取りアセスメントツールを作成する予定であった。しかし、面接者の分析に非常に時間がかかっており現在も分析の段階である。本年度の研究実績は、「終末期がん患者の心理的プロセスに関する実証研究の文献レビュー」および、「がん患者の心理変化の解明:がん診断の開示から現在まで」を国際学会で発表した。 在宅での看取りやその後の遺族の研究として、「Identifying Bereaved Grievers with Greatest Medical or Social Service Needs in Japan.」「 How Funerals Mediate the Psycho-social Impact of Grief: Qualitative Analysis of Open-ended Responses to a National Survey in Japan」「Ten Years AfterーA Follow-up Survey on Continuing Daily Symptoms of Grief and Medical Costs in Japan等、査読有論文の投稿をした。また、患者が死の不安を感じた時の言語的表現に関するレビューをおこない、2023年度6月に国際学会で発表が決まっている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
36名の半構造化面接を終了したのが2022年12月であった。対象者の体調に合わせ、また緩和ケア施設入居者の方に対しては、施設の医師の同席など必要であった。面接対象者の身体的・心理的側面を重視し面接日程を設定したた。そのため大幅に遅れた。しかし、分析は進めており、本年度6月には終了の見込みである。
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Strategy for Future Research Activity |
2023年度6月までに質分析を終了し、在宅での看取りアセスメントツールを作成、2023年度8月以降に、在宅での看取りモジュールの提案と一般市民を対象にセミナーを開催する予定である。
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Causes of Carryover |
令和5年度は、当初の計画通り、国内外での成果発表参加、研究成果を基にセミナーの開催を行う予定である。また、モジュール作成などの作業も残されている。
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Research Products
(14 results)