2023 Fiscal Year Annual Research Report
新たな支援を目指したCKD患者における病気の捉え方と自己管理行動との関係解明
Project/Area Number |
21K10712
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Research Institution | Okayama University |
Principal Investigator |
梶原 右揮 岡山大学, 保健学域, 助教 (10880552)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
森本 美智子 岡山大学, 保健学域, 教授 (50335593)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 慢性腎臓病(CKD) / 病気の捉え(病気認知) / 自己効力感 / 自己管理行動 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は,慢性腎臓病(CKD)患者において重症化を抑制するための自己管理行動を促進することを目指し,①CKD患者の病気の捉えをIllness Perception Questionnaire-Revised(IPQ-R)で数量的に示し,その特徴を明らかにすること,②従来より自己管理行動の促進要因として検討されてきた自己効力感に病気の捉え方を加え,これらが自己管理行動にどのように関係しているのかを明らかにすることを目的とした. 2021-2022年度は,①について研究を行った.CKD患者における病気への捉えの特徴には,“病気への認識にずれが生じやすい捉え”,“病気が生活に影響すると認識し,情緒的反応が高い捉え”,“病気をコントロールできるという捉え”という3つの捉えのパターンがあり,3つの捉えのパターンでは自己管理行動に違いがあることを示した.このことは,自己管理行動に違いをもたらす因子として,病気の捉えに着目する必要性を高めた. 2022-2023年度は,②について研究を行った.CKD患者において,3つの病気の捉えのパターンにおいて自己効力感と自己管理行動の関係に違いかあるかを検討し,自己管理行動に対し,病気の捉え方,自己効力感がどのような関係性を有するか解明することを目指した.その結果,3つの病気の捉えのパターンで,すべてのパターンで自己効力感とセルフケア行動は正の関係を示した.また,自己効力感と自己管理行動の関係の強さは病気の捉えのパターンで違いを示した.これらのことは,CKD患者の自己管理行動促進を検討するうえで,自己効力感だけでなく,病気の捉えにも着目し,患者の病気の捉えに合わせた援助が有用となる可能性,病気の捉えのパターンに応じた新たな介入プログラムの開発に寄与することが期待される.
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Research Products
(2 results)